職場にいる厄介な同期
新卒で入社した会社で働き始めて数年が経ったころ。重要な仕事も任されるようになり、職場の同僚たちはやさしい人ばかりで、人間関係にも恵まれていました。ただ、同期入社のA美だけは違いました。
A美は私のことが気に入らないのか、ことあるごとに嫌味を言い、仕事の邪魔をしてくるのです。ただ、彼女の意地悪など気にしている暇はありません。
私は大きなプロジェクトを成功させるため仕事に励み、つい帰宅が遅くなる日が続いていました。
夫の行動に不信感を抱いて…
そんなある夜のこと。夫のB男はスマホを手にしたまま「風呂に入ってくる」とリビングから出て行きました。
「お風呂にまでスマホを持ち込むの?」と疑問に思った私。それ以降、夫のささいな行動が気になるようになりました。急に身だしなみに気をつかうようになり、家の中でも常にスマホを持ち歩いていて……。
後日、私は信頼している後輩に、夫の不倫疑惑を相談しました。すると、話を盗み聞きしていたA美がニヤニヤしながら口を挟んできたのです。
「旦那さんに不倫されてるの? そういうのは徹底的に調べないと〜」
人の不幸を楽しむような言い方に腹が立ちましたが、私は「まあ、何とかするよ」とだけ返しました。
怪しい着信の相手は?
その後もB男の不審な行動はエスカレートし、私はついに探偵事務所に調査を依頼しました。
そんなある休日のことです。昼食を食べ終わったB男は「おなかが痛い!」と言ってトイレに駆け込みました。ふとソファを見ると、そこにはB男のスマホが。その瞬間、スマホに電話がかかってきたのです。
私は「不倫相手からかも!」と思いましたが、電話に出る勇気はなく……。ひとまず、その電話番号をメモしました。そして、トイレから戻ってきたB男に「電話がかかってきたよ」と報告すると、彼はスマホを確認して「だ、誰だろうな。知らない番号だな〜」と真っ青に。
B男の反応を見て、私は不倫相手からの電話だと確信したのです。
電話をかけた瞬間、鳴ったのは…
翌日、私は控えた番号に電話をかけるべきか迷っていました。するとA美が「不倫問題は解決した〜?」とわざとらしく声をかけてきました。私が「相手に電話するか迷ってる」とこぼすと、A美はうれしそうに言いました。
「絶対かけなよ! 逃げられる前にはっきりさせなきゃ。不倫相手じゃなかったら安心でしょ?」
その言葉に背中を押され、私は震える手で通話ボタンを押しました。すると次の瞬間、目の前でA美のスマホが鳴り始めたのです。
さっきまで余裕たっぷりだったA美の顔から、みるみる血の気が引いていきます。慌ててスマホを取り出そうとしたA美は、手を滑らせてスマホを床に落としてしまいました。
その拍子に画面が点灯したのですが……待ち受けには、B男とA美がキスをしている写真が映っていたのです!
「夫の不倫相手ってA美だったんだね」
「ウソでしょ……。B男くんの奥さんって、あんただったの!?」
いろいろと確かめたいことはありましたが、職場でこれ以上騒ぐわけにはいきません。私は冷静に「続きは弁護士を通して連絡するから」と告げました。
裏切った2人の末路
後日、探偵事務所から調査報告を受けたところ、相手はやはりA美でした。2人は知人が開いた合コンで出会い、B男は最初、独身のふりをしていたそうです。ただ、途中からA美も、B男が既婚者だと知りながら関係を続けていたことがわかりました。
私は弁護士に相談し、B男との離婚に向けて話し合いを進めることに。あわせて、B男とA美に慰謝料を請求することにしました。
その後、さすがのA美も私と顔を合わせるのが気まずくなったのか、会社を退職しました。B男からは「A美とは遊びだった。離婚したくない」と何度も連絡がきましたが、事情を知った彼の両親から「責任を取りなさい」と叱られたようで、最終的にB男は離婚届に署名してくれました。
今はA美のいない職場で、落ち着いて働けています。しばらくは仕事に集中し、キャリアを積んでいくつもりです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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