「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんの肌荒れに関するご相談です。
Q.口の周りからほっぺが赤く、かさかさしています
生後3カ月の子の口の周りからほっぺ左右どちらとも赤く、かさかさしています。生後2カ月ごろから指しゃぶりをするようになり、よだれがすごくてそのせいで肌荒れしているのだろうとは思います。ですので気づいたときはよだれを拭き、お風呂の際は念入りに洗い、保湿もよくしているのですが治らず……。なんだか余計ひどくなっている気がします。病院に行こうと思うのですが小児科と皮膚科どちらに行けばよろしいでしょうか? それとも行かなくてもそのうち治るのでしょうか?
宮川めぐみ助産師からの回答
お子さんのお口の周りやほっぺが乾燥からカサカサしているのですね。
お風呂ではお湯でやさしく洗う程度でいいかと思いますよ。皮脂が取れてしまい、より乾燥してしまうこともあるかと思います。保湿はこまめにしていただくほうがいいと思います。朝と夜、そして気になるときには塗り込んであげてみてくださいね。
気になるときは小児科を受診をされるといいと思いますよ。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
保湿の基本
入浴後に保湿しないと、入浴前よりも皮膚は乾燥します。沐浴や入浴した後5分以内を目安に保湿剤を塗ると効果的です。保湿剤はたっぷりと皮膚にのせるように塗りましょう。
保湿剤の使用量の目安
保湿に適した量は大人の手のひら2枚分の面積に対して約0.5gです。適切な量を清潔な手に出し、塗る部位に点在させ、手のひら全体で広げるように塗ります。保湿剤を塗布した部位がテカっと光りティッシュペーパーが付着する程度が適量です。
・チューブ
大人の人差し指の先端からひとつ目の関節までの長さを絞り出した量が約0.5g
・ローション
1円玉くらいの大きさに出した量が約0.5g
・瓶
大人の人差し指の先端からひとつ目の関節の1/2まで長さをすくった量が約0.5g
保湿剤の種類
保湿剤は季節や塗る部位、時間帯などに応じて塗布し続けることが大切です。夏はベタつきの少ないローションタイプ、春や秋は水分が多く伸びのよいクリームタイプ、冬は油分の多い軟膏やクリームがおすすめです。
【軟膏】
油脂性軟膏は、皮膚を保護して柔らかくする作用があります。刺激性が低いので皮膚の状態を問わず使用できますが、ベタつきがあり洗い流しにくいです。しっかり保湿したい場合に時間に余裕があるときや、沐浴や入浴後に使用するといいでしょう。
【クリーム】
油分が多いタイプと水分が多いタイプがあります。ベタつきが少なく洗い流しやすいです。油分が多いタイプは空気が乾燥する冬に適しています。水分が多いタイプはどの季節でも使用可能です。しっかり保湿したい場合に、時間に余裕があるときや、沐浴や入浴後に使用するといいでしょう。
【ローション】
頭皮や背中など広範囲を保湿する場合によく伸びるタイプのローションはおすすめです。蒸し暑い夏は使用感がさっぱりしているタイプのローションが適しています。
【ワセリン】
皮膚の表面をしっかりと保護してくれます。硬くて塗りづらいため、沐浴や入浴後の体が温かく、皮膚表面に水分が残っているうちに塗りましょう。
保湿を続けても湿疹などの症状がひどい場合は?
保湿剤を1日2~3回塗る習慣を続けると、しっとりとした正常な皮膚になります。保湿をしても湿疹がひどい、かぶれて皮膚が赤くなっている、ジュクジュクしている、黄白色のかさぶたがある、赤いブツブツができているなどの症状が続く場合は小児科もしくは皮膚科へ受診しましょう。病院で処方される医療用の保湿剤やステロイドを適切に使用することで早く治すことができます。
「ステロイドは危険」「ブツブツ・ジュクジュクしているのはデトックスの証拠」「アトピー性皮膚炎は自然治癒力や免疫力を高めれば治る」などの情報がwebやSNS上に出回っていますが、医学的に正しい情報ではないので気をつけましょう。
※参考:基礎知識「【医師監修】赤ちゃんのスキンケアで大切なこととは?洗い方や保湿などの方法について」【監修:医師 松井 潔 先生小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】
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