最初は快く姪を預かっていた私。しかし、3週連続で預けられると、さすがに戸惑いと疲れが隠せなくなっていきました。
困っている義妹を助けたい気持ちはあるものの、私たち「家族だけの時間」も同じくらい大切にしたいのが本音です。
さらに、事態を悪化させたのは夫の信じられない態度でした。夫はなぜか、実の娘であるわが子をそっちのけにして、姪ばかりを異常なほど優先するようになったのです。
姪が欲しがるものは何でも買い与えるくせに、娘には何一つ買いません。娘が公園に行きたいと言っても動かないくせに、姪に言われたら張り切って出かけます。ご丁寧に毎回の送り迎えまで……。
あまりのひいきを見かねて私が注意すると、夫から返ってきたのは「心が狭い」「小さな子ども相手に大人気ない」という、冷酷な言葉でした。
毎週預かるのはちょっと…義妹に連絡すると
その後も義妹は頻繁にわが家に姪を預け、夫のひいきも続きました。娘は「パパを取られた」と感じているようで、週末になるたびに塞ぎ込むようになってしまいました。
しかし、夫は娘の悲しい気持ちに気付いておらず、自分がひいきしている自覚すらありません。幼いわが子にここまで寂しい思いをさせておきながら、ただ自分の都合ばかりを優先させていたのです。
これ以上は限界だと思い、「もう週末に姪っ子ちゃんを預かるのは無理」と夫に告げました。ところが、夫は「どうしても預かる。お前が嫌なら、俺ひとりで面倒を見る」と頑なに言い張り、私の言葉にまったく耳を貸そうとしません。
夫と話し合ってもらちが明かない――そう確信した私ですが、義妹との連絡はいつも夫を挟んでいたため、直接の連絡先を知りませんでした。そこで、直接話をつけようと、SNSで義妹の名前を検索してアカウントを見つけ、メッセージを送ってみました。
「急に連絡してごめんなさい。でも、毎週末のように姪っ子ちゃんを預けられるのは、わが家にとっても負担が大きくて……。できれば今後は控えてもらえない?」申し訳なさを抱えつつも、意を決して送信した私。
しかし、返ってきたのは、予想だにしない内容でした。
「……え? 何のお話ですか?」
「私、まだ結婚もしていませんし、子どもなんていませんが……」
状況が飲み込めず、私はただ呆然としてしまいました。
あの女の子は誰…!? 真実が明らかに
「いくら親と折り合いが悪くても、子どもが生まれたら報告くらいはします」怒りを露わにする義妹の言葉に、私も深く同意しました。自分の存在を身勝手な嘘のダシにされた義妹は、すぐさま独自にこの件の「裏」を調べることに。
そして数日後、義妹から知らされた調査結果は、私の想像をはるかに超えるおぞましいものでした。すべての真実を知った私は、怒りとショックを抑えながらも冷静に離婚の準備を進め、2週間後には娘を連れて家を飛び出しました。
その後、夫からは何度も連絡が入ります。私は「あの女の子、本当は誰の子なの?」と問い詰めました。
夫はなおも「友だちの子どもを預かっているだけだ」と言い逃れをしようとしましたが、そんな嘘はもう通用しません。あの子は友だちの子などではなく、夫が夜のお店で入れ込んでいる、シングルマザーの女性の子どもだったのです。
「とにかく一度会って話そう! 話せばわかるから!」必死に離婚を阻止しようとすがり付いてくる夫。しかし、私の心は揺らぎませんでした。
「話し合いなんて無意味。記入済みの離婚届をそっちに郵送したから、早く署名して出しておいて」そう言い放ち、私は電話を切りました。
哀れな夫
その後、義妹の追及によって、夫の惨めで身勝手な実態が次々と浮き彫りになっていきました。相手の女性にとって、夫は「都合よく子どもを預かってくれる便利屋」に過ぎず、体よく利用されていただけ。
それなのに、夫は下心丸出しで彼女に執拗なアプローチを繰り返していたのです。
義妹が相手の女性から見せてもらったというメッセージアプリの履歴には、目を疑うような文言が並んでいました。
『娘ちゃんに気に入られたら、俺と付き合ってくれる?』
『今度、家に行ってもいい? 子守も任せて!』
必死に交際を迫る媚びへつらった言葉の数々……。
実の娘のことは徹底的にないがしろにし、我慢ばかりさせておきながら、浮気相手の気を引くためだけに、他人の子どもにせっせと貢ぎ、尽くしていた夫。そのあまりの浅ましさとクズっぷりに、激しい嫌悪感と吐き気がこみ上げてきました。
今さらどんなに反省の言葉を並べ立てようとも、大好きな父親からそっぽを向かれ続け、傷ついたわが子の寂しさを思えば、夫を許すことなど万に一つもあり得ません。
離婚を知った義母から驚きの連絡!その後…
夫は「もう彼女とは会わない」「家族のために生きる」「連絡先も消した」と言ってきましたが、実際には彼女から「客としてしか見ていない」とフラれただけのこと。その彼女には本命の彼氏がいるようで、夫は彼女とその彼氏が会う時間を作ってあげていた――それだけのことです。
さらに義母からも連絡があり、「水商売の女性とのトラブルなんだから、今回は水に流しなさい」と言われました。腹が立ったので断ると「じゃあ孫はうちで引き取るから、親権は渡しなさい。あなたの稼ぎで育てられるわけがないでしょ」と、言ってきたのです。
夫からも「関係を再構築したい」という連絡が3カ月にわたって続きました。しかし私が頑なに拒み続けたことでようやく夫も諦め、養育費や慰謝料の条件をまとめた公正証書を作成した上で、正式に離婚が成立。
義両親からは「心が狭い」「無責任だ」と責められましたが、自分の名前を勝手に嘘のダシにされたことに激怒した義妹が、義両親へ直接「お兄ちゃんのやっていることは最低の裏切りだ」と猛抗議してくれたおかげで、その後は義両親からの連絡がぱったり途絶えました。
これからは娘とふたり、新しい人生を楽しく歩んでいきたいと思います。
◇ ◇ ◇
大人の身勝手な都合や欲望のために、罪のない子どもを巻き込み、その心を傷つけることは決して許されません。
父親としての自覚も資格もなかった元夫が、失ったものの大きさに今さら気付いたとしても、もうすべては手遅れなのです。わが子を真っ先に愛し、その笑顔を守ることこそが、父親として彼が果たすべき本当の役割ではないでしょうか。
【取材時期:2026年6月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。