カフェでのケープ授乳、あり? なし?
ママ225人に、カフェなど人目のある場所で授乳ケープを使って授乳することについて聞いたところ、「問題ない」「配慮していれば問題ない」と答えた人は、自分が授乳する場合で72.4%、他人の授乳を目にする場合で79.1%でした。
7割以上のママが、人目のある場所でのケープ授乳に対して「『あり』だと受け止めている/許容している」ということがわかります。

▶︎アンケートに寄せられた声
『外でも授乳できるようにするための授乳ケープなので、まわりに配慮して使えば問題ないと思う』
『ケープをしている時点で胸が見えるわけでも、吸っている様子が見えるわけでもないので、十分な配慮だと考える』
授乳ケープは、そもそも外出先で授乳するための道具です。それを使って胸元が見えないようにしているなら、授乳する側はすでに一定の配慮をしている——。そう受け止めるママが多くいました。
一方で、カフェなど人目のある場所での授乳に、抵抗感を示す声もありました。
▶︎アンケートに寄せられた声
『見えないようにしていても、食事中の人や周囲の人が気まずく感じることもあると思う』
『本人が気にしなければいいと思うが、もし胸が見えていることに気が付かず、周りの男性がニヤニヤして見ていたら…と考えると気持ちが悪い。 伝えるのも難しいし自衛が必要かもしれないと思う』
否定的な意見には、周囲への配慮や安全面を気にする声が多く見られます。
SNSで見られた疑問に、ママたちは?
SNSでの議論では、カフェなどでの授乳に対し、さまざまな声が挙がっていました。しかし、それに対するママの言い分を聞くと——。
「ミルクにすればいい」では済まないこともある
多く見られたのは「わざわざ客席で授乳しなくても、ミルクを持っていけばいいのでは」という意見です。
しかし、授乳経験者からはこんな声が挙がります。
『わが家は哺乳瓶からミルクをあまり飲まない子だったから、授乳以外の方法がなかった。ケープでの授乳がダメなら、授乳中は行けない場所ができてしまう』
『赤ちゃんによっては、哺乳瓶やミルクを受け付けない子がいる。完全母乳で育っている子の場合、「ミルクにすればいい」という選択肢が現実的ではないこともある』
授乳は赤ちゃんの食事であり、成長に欠かせないものです。そのため、赤ちゃんが欲しがるときには、できるだけ応えてあげたいですよね。
もちろん、母乳の代わりにミルクを与えることもひとつの方法ですが、赤ちゃんが哺乳瓶やミルクを拒否するケースもあります。また、母乳育児を続けたいというママ自身の思いもあるでしょう。まわりの人が思うほど簡単に切り替えられるわけではありません。
赤ちゃんは、大人のように空腹を我慢できない
大人なら、「あと30分待とう」「家に帰ってから食べよう」と食事を我慢することができるでしょう。
でも、赤ちゃんはそうはいきません。おなかが空けば泣き、言葉で事情を説明することもできません。特に月齢の低い赤ちゃんにとって、授乳は空腹を満たすだけでなく、水分補給でもあります。
アンケートの回答にも、こんな切実な声がありました。
『授乳は、大人の嗜好品とは訳が違う。脱水が怖い』
赤ちゃんは体が小さく、体内の水分バランスも大人とは異なります。特に月齢の低い赤ちゃんにとって、授乳は空腹を満たすだけでなく水分補給の意味もあるため、「少しの間なら我慢できるはず」と簡単には言い切れません。
大人はトイレで食事をしないのに…!?
今回の議論では「トイレで授乳してはどうか?」という意見も目にしました。
しかし、赤ちゃんにとって授乳は食事です。大人がトイレで食事をしないのと同じように、赤ちゃんの食事場所としてトイレを求めるのは、「衛生面」からも受け入れられるものではありません。
実際、アンケートにもこんな声が寄せられました。
『トイレでの授乳は受け入れ難い。逆にトイレに10分以上こもるとそれこそ迷惑と思わないのか疑問』
授乳は数分で終わるとは限りません。赤ちゃんの飲み方や機嫌によっては時間がかかることもあります。さらに、上の子(きょうだい)を連れている場合は、事態はより深刻です。狭いトイレの個室で、活発に動く上の子を何十分もじっと待たせるのは、現実的に不可能です。
授乳室のような専用の設備がない場所で母親だけに負担を押し付けるのには限界があります。また、授乳を先延ばしにすることは、赤ちゃんだけでなく母親の体にも負担になることがあります。
授乳を我慢すると、母体にも負担がかかる
授乳は赤ちゃんだけの問題ではなく、母親の体にも深く関わっています。このママ側の負担は、子育ての知識がない人からは見えにくい部分かもしれません。
授乳や搾乳の間隔が空きすぎると、胸の張りや激しい痛みを伴うトラブル(乳腺炎など)につながることがあります。だからこそ、周囲が「家まで我慢すればいい」「抱っこで泣き止ませればいい」と簡単に言い切れるものではないのです。
必要なのは共存できる工夫
今回のアンケートから見えてきたのは、ママの多くが、カフェや飲食店でのケープ授乳を一律に否定しているわけではないということです。
「問題ない」「配慮していれば問題ない」と答えた人は、自分が授乳する場合で7割以上、他人の授乳を見る場合でも約8割にのぼりました。少なくとも授乳経験者のあいだでは、ケープを使った授乳を“見えないように配慮している行為”として受け止める人が多いようです。
一方で、忘れてはならないのは、このアンケートがママを対象にしたものであるという点です。同じ空間にいるほかのお客さんや、店側がどう感じるかまでは、この調査だけではわかりません。
ケープで隠しているとはいえ、食事の場であることから「視界に入るのは気になる」と感じる人もいれば、目のやり場に困り、気まずさを覚える人もいるでしょう。
だからこそ、「授乳して当然」「人前でするなんて非常識」と、どちらか一方の言い分だけで考えるのではなく、同じ空間にいる人ができるだけ心地よく過ごせるような工夫が必要なのかもしれません。
授乳する側は、可能であれば壁側や奥の席を選ぶ、事前に店側に相談する。店側は、授乳室がない場合でも「必要であれば奥の席をご案内します」といった声かけができる。周囲の人は、必要以上に見ない、騒がない——。
こうした小さな配慮の積み重ねで、授乳する母親だけでなく、同じ空間にいる人たちの居心地も守られるはずです。
◾️調査概要
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2026年7月1日~7月8日
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用した方
調査条件:1人以上お子様がいらっしゃる方 225名
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