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「いつもの胃痛でしょう」夜中に救急搬送された私。翌日、外来で医師たちに囲まれて【医師解説あり】

2人目を出産して数カ月、赤ちゃんのお世話に追われる中で始まった胃痛と腹痛。受診をためらい我慢していた痛みが、思わぬ事態につながりました。【医師解説あり】

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師渡海義隆先生
半蔵門 渡海消化器・内視鏡クリニック 院長

日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。2008年筑波大学医学専門学群卒業。国内有数のがん専門病院や消化器クリニックで研鑽を積み、2024年に半蔵門 渡海消化器内視鏡クリニックを開院。AIを用いた食道がん・胃がんの研究にも携わり、現在は内視鏡診断・治療をはじめ幅広い消化器疾患の診療に注力している。
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産後数カ月で始まった腹痛

2人目を出産して4、5カ月ほどたったころ、胃痛と腹痛に悩まされるようになりました。

 

ただ、当時はまだ赤ちゃんのお世話で手いっぱい。赤ちゃんを連れて病院へ行くのは大変だと思い、「そのうち治まるだろう」と我慢していました。おなかをカイロで温めながら、数日間なんとかやり過ごしていたのです。

 

ところが、痛みはなかなか引きません。数日後の夜中、ついに我慢できないほどの腹痛になり、救急車を呼ぶことにしました。

 

救急外来では胃痛としての対応

搬送先で診てくれたのは、偶然にも私の消化器内科の主治医でした。先生からは

 

「いつもの胃痛でしょう。痛み止めの点滴をして、飲み薬を出します。点滴が終わったら帰ってください」

 

と言われました。

 

真夜中でしたが、点滴が終わった後、私はひとりで自宅に戻りました。

 

しかし翌日になっても、腹痛はまったく治まりません。痛み止めの薬をもう少しもらえないかと思い、外来を受診しました。

 

すると、今度は医師が何人も出てきて、いろいろな質問をされました。状況がよくわからないまま検査が進み、

 

「これは虫垂炎(ちゅうすいえん/虫垂に炎症が起こる病気)、いわゆる盲腸が疑われます」

 

と説明され、そのまま緊急手術を受けることになりました。

 

 

緊急手術で判明したこと

後から聞いた話では、前夜の救急外来で採血した数値に異常が出ていたそうです。病院側も連絡しようとしていたところだったと聞きました。

 

手術でおなかを開けてみると、症状はかなり進んでいたようでした。虫垂は破裂していて、腹膜炎(ふくまくえん/おなかの内側を覆う膜に炎症が起こる病気)を起こしていたとのこと。もう少し遅ければ危なかったと聞き、背筋が冷たくなりました。

 

手術後、前夜の救急外来で診てくれた先生が病室に来て、お詫びの言葉をかけてくれました。

 

私は術後も1年近く微熱が続きました。それ以来、腸の働きも以前とは変わってしまったように感じ、体重も落ちてしまいました。

 

また、当時はよかれと思っておなかをカイロで温めていましたが、それがよかったのかどうかは今でもわかりません。ただ、自己判断で痛みをやり過ごそうとしていたことに後悔しています。

 

まとめ

赤ちゃんのお世話を優先し、自分の痛みを後回しにしてしまったことを、今でも思い出します。あの経験を通して、強い痛みを「いつものこと」と決めつけず、自分の体の異変にも目を向ける大切さを感じました。

 

医師による解説:見逃したくない急な腹痛

強い腹痛が続く場合、胃痛や一時的な不調と思っていても、虫垂炎など緊急性のある病気が隠れていることがあります。

 

急な腹痛で考えたいこと

虫垂炎は、初めはみぞおちやおへそ周辺の痛みとして感じられ、その後、右下腹部へ痛みが移ることがあります。吐き気、発熱、食欲不振などを伴う場合もあり、症状の出方には個人差があります。痛みが強い、長引く、いつもと違うと感じる場合は、早めの受診が大切です。

 

虫垂炎が進行した場合

虫垂炎が進行すると、虫垂に穴が開き、腹膜炎を起こすことがあります。腹膜炎になるとおなか全体に強い痛みが出ることもあり、治療が遅れると重症化するおそれがあります。腹痛が続く場合は、自己判断で様子を見続けず、医療機関で相談しましょう。

 

産後の受診をためらうとき

産後は赤ちゃんのお世話が優先になり、自分の体調不良を後回しにしがちです。しかし、強い腹痛や発熱、吐き気、歩くと響くような痛みがある場合は注意が必要です。受診時には、痛みの場所や始まった時期、変化、発熱や吐き気の有無を伝えると診断の助けになります。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

監修:渡海義隆先生(半蔵門 渡海消化器・内視鏡クリニック 院長)

著者:金田あや/50代女性・派遣社員

イラスト:あさうえさい

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)

 

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