ママの姿が見えないとどうして泣くの?
特に後追いが激しかったのは息子でした。ちょっとトイレに行くだけでも「ギャーッ!!」と泣き出します。いつもベッタリくっついていなければならないのか……。そんな状況に、当時は疲れ果てていました。
でも今振り返ってみると、息子は大泣きをして私のことを求めていたのだと感じます。ほかの人との区別がつき、ママとの愛着関係が築かれている証拠だったのかな、と。大泣きされてしまうと大変ですが、むしろ幸せなことだったと今になって思っています。
息子と対照的に娘は後追いをしない!?
一方、きょうだいでも性格はその子によって違うもので、娘の場合は後追いで大変な思いをしたことがありません。突然、そばを離れても泣いたことはありませんでした。
ところが、ある日のことです。娘のそばを離れて数分してトイレから戻り、娘を見ると、不安そうに指をギュッと握る姿が目に入りました。そのとき、娘は後追いをしないのではなく、グズりが表面に出ていないだけであると気付きました。すぐに娘を抱きかかえ、「ひとりにさせてごめんね」と謝りました。
そばを離れる理由を伝える、ママの姿が見える場所に移動させる
そこで、私がまず気を付けたことは、「そばを離れる理由を必ず伝えること」でした。まだ言葉を理解できなくても、私が何かを伝えようとしていることは感じとるのではないかと思います。それでもはじめは泣いてしまいますが、成長していくうちに伝えたいことをだんだんと理解できるようになりました。
そばを離れる理由を説明するほかにも、ママの姿が見える安全な場所に移動させることも1つの方法だと思いました。大泣きされるとママも疲れてしまいます。時には、少々泣かせておいても急いで家事を終わらせるなど、割り切る気持ちが必要なときも。周りの協力も得ながら、ひとりで頑張りすぎないようにしたいと思いました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/さくら
監修/助産師 松田玲子
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。