嫌みを言われる当の本人の私ですが、さほど気にしてはいませんでした。容姿や身なりをどう思うかは人それぞれの感性なので、義妹の意見もそのまま受け止めようと思ったからです。
これからも義妹を避けることなく、親戚関係はきちんと続けていくつもりで、できれば仲良くなりたいとすら思っています。夫はそんな私を「器が大きい」と褒めてくれました。
それに、義妹のおかげで自分磨きに力を入れるきっかけができたので、逆に良かったのかもしれません。
派手な義妹の派手な結婚式に…
ある日、義妹から結婚の報告がありました。こだわりの結婚式を計画している義妹たち。義妹は「目一杯きらびやかな式にしたい」と張り切っていました。
資金のほとんどは新郎が出しているようで、浪費癖のある義妹が新郎に迷惑をかけていないか、夫はとても心配していました。それでも義妹いわく「今度ばかりは頑張って貯金した」とのこと。自分でも多少の費用を負担するらしく、さすがに少しは我慢している様子でした。
そして迎えた結婚式当日、義妹からは思いもよらない連絡が入ります。
「地味な人は来ないでね? 豪華な披露宴が台無しになるから」
気合いの入った華やかな式に華のない私が参加することが、義妹にとって不本意だったようです。結婚式当日になって私の参加を拒否してきたのです。
前もって言ったら、夫や義両親にバレて阻止されると思ったのでしょう……。まさか当日言われるとは思いませんでした。
義妹からのメッセージを見て呆然としていた私。様子がおかしいと思った夫が覗き込んだことで、義妹の企みが明るみに出ます。
夫は激怒し、私のスマホから自分も欠席すると返信しました。事態の深刻さに気づいた義妹は大慌てで、「どうしても出席してほしい。お願いがあるから……」と懇願してきたのです。
義妹からのありえない頼みごと
義妹のお願いとは、よくある中座のエスコートのような生半可なものではありません。やり取りを続けると、彼女の本当の狙いが判明しました。
なんと、結婚費用の一部を夫に出してもらおうとしていたのです。どうやら自分の晴れ姿を見て感動した兄(夫)なら、頼みを快く聞いてくれるだろうと踏んでいたよう……。
義妹は自分が負担する予定だった300万円をなんとか用意したものの、結局それを結婚式のためのエステやオーダーメイドのドレスに使ってしまったそうです。新郎に正直に言えなかった義妹は、夫にこっそり負担してもらおうと考えたのでした。
夫はやさしい人ですが、考えなしにお金を使ってしまった義妹の無責任な行為を見過ごすわけにはいかないと、キッパリ拒否しました。
夫と義妹の押し問答が続く中、披露宴はスタート。主役の義妹は披露宴の最中にもかかわらず、ずっと私たちにスマホからメッセージを送ってきました。
スマホをいじり続ける新婦に、新郎もイライラを隠せない様子だったそう。義妹は新郎の両親からも睨まれ、最終的には両家の両親が口論になり、披露宴は最悪な形で終わったと聞きました。
さらに、披露宴の間もずっと携帯でやりとりをしている義妹を怪しんだ新郎が事情を追及。メッセージのやりとりを確認され、私を式から排除しようとしたことや兄にお金を払わせようとしていたことがすべてバレてしまったようです。後日、新郎から謝罪の連絡をもらいました。
自分大好き義妹のかわいそうな末路
結局、ふたりは話し合いの末に離婚することになったそう。ご祝儀は返却し、式の費用も折半して義妹が自分の負担分を新郎へ返済していくことになったと聞きました。お金のない義妹は、今もせっせと働いているのだとか……。
大失敗を経て痛い目を見た義妹は、すっかり毒気が抜けた様子。今では私と会っても、二度と身なりや容姿についての嫌みを言うことはなくなりました。今回の経験を経て、少しは大人になったのかもしれません。
◇ ◇ ◇
他人を容姿で見下したり自分の都合で排除しようとしたりする不誠実な態度は、巡り巡って自分に返ってくるもの。失った信用や関係を取り戻すことはできません。
今回の苦い経験を教訓に、これからは身の丈に合った生活と誠意を持って生きていってほしいものですね。
【取材時期:2026年6月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。