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「家に行ってきたのよ!」ありもしないことを真剣に話す母にびっくり #母の認知症介護日記 334

「母の認知症介護日記」第334話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんが暮らす施設の入居者に、新井ちゃんというちょっと意地悪なおばちゃんがいます。この新井ちゃんを含めた4人掛けのテーブルで、あーちゃんは食事をしているのですが、あーちゃんが言うには、いつも「あなたって派手ね!」とか「あなたっていつも同じ服ね」と言ってくるとのこと。さらに、食事中もずっと人のウワサ話や悪口を言っていて「私、人の悪口やウワサばかり話す人って嫌いなのよ!」と、あーちゃんは新井ちゃんを毛嫌いしています。そのわりには、娘にひたすら「あの人本当に感じ悪いのよ」「あの人いちいち口やかましくてね」と、新井ちゃんの悪口をずっと言っていて、聞かされているワフウフさんは「あーちゃんも同じでは……?」と、あきれていました。

先日、姉・なーにゃんが面会に行ったときに、とあるおじいちゃんに「外に出たい」と話しかけられました。施設のルール上、ひとりでは外に出られないので、なーにゃんは「行けませんよ」と言ったのですが、おじいちゃんは食い下がってきます。結局、どうすることもできずにその場を離れたのですが、おじいちゃんの姿が、なんとかして外に出ようとしていた入居当時のあーちゃんの姿と重なり、なーにゃんは複雑な気持ちでした。そんな中、あーちゃんが糖尿病の病院にも認知症の病院にも、通っている認識がないことが判明……。ただ娘たちに言われるがまま病院に行っているだけの状況が、ワフウフさんには自分で考えることを放棄しているように見えてしまうのでした。

 

相変わらず寒がり!

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

先日、あーちゃんがこんなことを言ってきました。「家」というのは、もちろん父が暮らしている自宅のこと。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

なーにゃんがびっくりして「行ってないよ!」と言ったのですが……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんは、ひとりで行ったと言い張ります。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

それは妄想だと言っても、本当に行ったと言ってゆずりません。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

ひとりで外出できないと言っても、納得がいかない様子です。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんいわく、鍵をかけたはずの部屋のドアが開いていて、収納の引き出しも開けっ放しだったとか。それは、私たち姉妹が、父の不在を狙って行ったときの話なのに、あーちゃんの中ではなぜか自分の実体験になっていました。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

頭の中の出来事と、現実の境目があいまいになっているようです……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

夏、30度を超えて蒸し暑い日でも、あーちゃんは部屋でエアコンもかけずに過ごしていました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

窓も閉めていて、熱中症にならないか心配していたのですが、いろいろな感覚が鈍っていて「暑い」ということを感じていないようでした。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

でも、なぜか「寒い」は感じるようで、このところ「寒い寒い」とよく訴えていて、感覚が鈍っていても寒がりは健在なのかと不思議に思っていました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

一番困るのが寝るとき。あーちゃんは「あんか」愛用者でしたが、施設では居室に暖房器具の持ち込みは禁止されているため、使えないのです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あったか靴下やレッグウォーマーを履かせても、足元が冷えて眠れないと言われてしまいます……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

これが愛用中の靴下たち。暖房器具を使わず、足元を温める良い方法はないでしょうか……。

 

 

先日、あーちゃんが「実は私、家に行ってきたのよ」と言ったのを聞いて、なーにゃんはびっくり。この「家」というのは、もちろん自宅のこと。「行ってないよ!」と、なーにゃんが否定しますが、あーちゃんはひとりで行ったと言ってゆずりません。しかし、なーにゃんが冷静に「あーちゃんは、施設に引っ越してから一度も家には行っていない」と言うと、「そうなの……?」と渋々受け入れていました。あーちゃんは、頭の中の出来事と現実との境界線があいまいになっている感じです。

 

そもそも、施設から最寄り駅までひとりで行けない今の状態で、どうやって自宅までたどり着けるのか……。でも、万が一あーちゃんがひとりで施設の外に出てしまうようなことがあれば、普段からは考えられないような超人的な力を発揮して、自宅に帰ってしまうのではないかという気もします。何よりも、それが一番おそろしいです……。

 

あーちゃんは、30度を超える蒸し暑い日でも、室内でエアコンもつけずに涼しい顔で過ごしていたため、熱中症にならないか心配していました。さまざまな感覚が鈍ってしまっているのか、あまり「暑い」ということを感じないようなのです。しかし「寒い」というのはよく訴えていて、感覚が鈍っているのに寒がりなのは健在という不思議な状況です。施設では、居室への暖房器具の持ち込みが禁止されているため、特に足元を寒がるあーちゃんは、眠りにつくのもひと苦労……。暖房器具を使わず、足元を暖かくする良い方法を模索中です。

 

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認知症患者の作話をずっと聞き続けるのは、ラクではありませんよね。ただ、本人にウソをついている自覚はなく、記憶障害や不安が原因になっていることも多いそうなので、聞き流したり話題をそらしたりしながら、別の楽しい話題や日常的な作業に誘導するのが効果的かもしれません。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!

 

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この記事の著者
著者プロファイル

マンガ家・イラストレーターワフウフ

昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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