「久しぶり~!私ね、彼と結婚しました~!」
わざわざ私にマウント気味の結婚報告をしてきた幼馴染。最初のうちは「はいはい」と適当に受け流していました。
しかし、話題は次第に子どものことに……。
「相変わらずあんたの子どもは夜泣きがひどいの?」「やっぱり親のメンタルが不安定だと子どもにも影響するのよね〜」
子どもの父親を奪っておいて、よくもそんな口が叩けたものです。
呆れた私が「子育ての知識がないあなたが、育児を語らないで」とメッセージを送ると、ドヤ顔が目に浮かぶような返信が返ってきました。
「私にも育児を語る権利はあります~!実はね、私も子ども育ててるんだよね~♡」
幼馴染が離婚を急かした理由
私が元夫と離婚したのは半年前。その後すぐに彼女が妊娠したとしても、どう考えても計算が合いません。幼馴染からのメッセージは続きます。
「実はね、あんたが離婚してくれたときには、すでに妊娠してたんだよね」
「それで彼もあんたと急いで離婚して、私の子どものパパになる準備をしてくれたの~!」
どうりで、元夫からいきなり浮気を暴露され、一方的に離婚を叩きつけられたわけです。当の幼馴染は「全部彼に任せてるから」と謝罪にも来ず……おかしいとは思っていましたが、まさかその時点で妊娠していたとは……。
彼女のマウントは止まりません。
「うちの子ったらすごく寝てくれるし、ミルクも飲んでくれて育児超余裕なの!」
「彼もイクメンで率先して面倒見てくれるし♡ 要領が悪すぎる母親を持ったあんたの子どもも大変ねぇ〜!」
子どもによって育てやすさが違うのは当然です。元夫から聞いたのでしょう、うちの子はたしかに手がかかりましたが、今はだいぶ落ち着いています。
調子に乗った幼馴染は、さらに煽り立ててきました。
「あんたから奪った旦那の子どもが生まれて、今2人で仲良く育児中〜♡うらやましい?」
「あんたはみじめに、ひとりで子育てファイト!」
言い返したい気持ちをグッと抑えた私は、最後に一言だけメッセージを送りました。
「そっちは借金ファイト!!」
「は?」
そのまま、私はやり取りを終えました。
義母の請求
その1週間後――。再び幼馴染から連絡が入りました。
「ねぇ!どうなってるの!?」
「急にお義母さんが押しかけてきて『借金500万円今すぐ返せ』って言われたんだけど!」
実は、先日さんざん嫌味を言われたあと、私はすぐに元義母へ連絡を入れていたのです。
離婚の際、私へ支払われた慰謝料は500万円。元夫は離婚を急いでいて、私の要求した金額を飲んでくれました。しかし元夫は自分で払うことができず、元義両親が「毎月分割で返済させるから安心して受け取って」と言って、立て替えてくれたのです。
つい先日、元義母から「このところ息子からの返済が滞っている」と聞いていた私は、「元夫と幼馴染の間に子どもが生まれて忙しいらしいですよ」と伝えておきました。
「子どもが生まれたなんて聞いていないし、返済が遅れていい理由にはならない!」
激怒した元義母は、すぐさま2人の家に突撃したようです。
「でも、一括返済を迫る理由にはならなくない!?」
「そもそも、義実家から借金してたなんて知らなかったし……」
パニックになる幼馴染に、私は冷ややかに教えてあげました。
「慰謝料を立て替えるとき、『毎月の返済が滞ったら一括返済を求める』という誓約書を交わしていたみたいよ。度重なる遅延に、お義母さんもついに堪忍袋の緒が切れたのね」
「子どもが生まれて間もないし、これからお金もかかるのに……500万円なんて一括で払えるわけないじゃない!」と泣きつく幼馴染ですが、自業自得です。そもそも慰謝料が発生する原因を作ったのは元夫と幼馴染なのですから、その責任はしっかりと取ってもらわなければ困ります。
無責任な元夫と略奪女の末路
1カ月後――。元夫と幼馴染は車を売り、足りない分は銀行で借入をしてなんとかお金を工面し、元義両親へ500万円を一括返済したそうです。元義母から「きっちり回収できたわ!」と嬉しそうに報告を受けました。
これでようやく終わったと思った矢先、再び幼馴染から連絡が入りました。
「私たちの子どもを預かってほしいの!」
話を聞くと、一括返済のために工面した借金を返済しようと、専業主婦を辞めて働きに出ることにしたものの、保育園はどこも満員。そこで、育休中の私に子どもを預けようと考えたようです。
「うちの子、本当におとなしくて良い子だからひとり増えても大丈夫だよ!」
「前はいろいろあったけど、私たち幼馴染だし、きっと良いママ友になれるはず!」
「お互いに支え合っていこうよ!」
相変わらず自分に都合の良いことばかり並べ立てる彼女に、私は呆れてため息をつきました。
「私は要領の悪い母親だから、自分の子どもだけにしっかり愛情を注ぎたいの」
「全部自業自得なんだから、自分たちでどうにかして」
しっかり突っぱねて、やり取りを終わらせました。
その後――。結局、幼馴染は子どもの預け先を見つけることができず、昼は子どもの面倒を見ながら内職をし、夜は元夫に子どもを預けて働きに出ているそうです。
元義母にもサポートをお願いしたそうですが、「ここで手助けしたらあの子たちは一生反省しない」と一蹴されたのだとか……。
一方、予定よりも早く借金を回収できた元義両親は、たくさんのおもちゃや食べ物を抱えて、今でもときどき私と子どものもとへ遊びに来てくれます。
「これからも困ったことがあったら、いつでも相談してね」と、そう言って味方でいてくれる元義両親には、感謝しかありません。それだけがせめてもの救いです。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢
どんな理由があろうと、人を裏切って手に入れた幸せが長く続くことはありません。自分の身勝手な行動で誰かを傷つけた以上、その代償や責任から逃げることはできず、最終的にはすべて自分自身に返ってくるでしょう。
そして何より忘れてはならないのは、大人の浅はかな過ちに巻き込まれる子どもには何の罪もないということです。どれだけ自業自得の苦しい状況に陥ろうとも、生まれてきた我が子を守り育てることだけは、親としての責任を果たし続けてほしいものです。
【取材時期:2026年6月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。