「死なせない」育児を最重要ミッションとして三姉妹を育てるママ、ボンベイさん。どうすれば家族みんな笑顔で楽しく暮らせるかを試行錯誤し行きついた家事の考え方は、悩みやストレスを抱えるママたちの心を軽くしてくれるものばかり。そんなボンベイさんの家事論について、ご紹介したいと思います。
最重要ミッションは「死なせない」育児
富山県在住のボンベイさんは5歳の長女、2歳双子の三姉妹のママ。旦那さんと一緒に焼き肉屋を経営しています。双子が生後2カ月のとき、プログラミングを一から勉強して、双子と多胎ママのための情報掲示板「HUTACHAN -ふたごちゃんねる-」を開設したというパワフルママ! 時代遅れの母親神話をなくし、育児に悩んでいるママを減らすことを目標にしています。
そんなボンベイさんが最重要ミッションとしているのは「死なせない」育児。
子どもはもちろん、親の心も身体も死なせない。
どうすれば家族みんな笑顔で楽しく暮らせるかを試行錯誤し、実践してきた育児や家事の工夫やアイディアは『家事なんて適当でいい! (KADOKAWA)』で書籍として出版されるほど注目されていて、全国のママ、パパたちの励みになっています。
家族みんな笑顔にするための家事
ストレスを感じながら毎日やっていた家事を思い切ってやめてみたら、家族も自分にも笑顔が増えたそう。子どもとの暮らしをラクに楽しくするために、ボンベイさんがやっている家事アイディアを6つご紹介します。
「できない自分をネタにする」
自分のことを否定せずにいてくれる信頼する友人に「こういうことができないんだ」と伝えて、受け入れてもらえると「こんな自分のままでいいんだ」と思えて、自分を否定する回数が減りました。
弱いところをネタにするくらいの気持ちでいるのって大事だなぁと思ってます。
とりあえずこの写真見て、ちょっと元気出してください。
「夜6~9時 家事やめた」
おかげで、この3時間はかなり集中して子どもたちと向き合えてます。「家事したいのに」のイライラもなくなりました。ちなみに早起きミッション失敗したら、ふつうにすべての家事を放棄して仕事へでかけます。そんなん、普通です。お恥ずかしいですが、現実はこんなものです(遠い目)。
「家事を1つだけ丁寧にやってみる」
こんな感じで気持ちのバランスをとることがあります。
基本は全部60点目指して。
見栄はったごめんなさい、本当は30点くらい。
あーなにもできてねぇーとメンタル弱まったら
あえて1つだけいつもより頑張ってみるってイメージです。
「夜の家事は諦める」
朝だと時間も限られてるから、バババーッと効率的に動けるっていうメリットもある。
うまくいけば夜やろう!できなくても、朝やればいいやーくらいのスタンスで良いと思ってる。なにより寝かしつけでイライラしたくないから。
ハグしながら、「あ〜かわいい〜幸せ〜」という気持ちのまま寝たいから、そうしました。
「離乳食は作らなくていい」
こういう極端(に聞こえる)な主張だと、逆に手作りが悪いってこと?!と心がざわつく人もいるかもしれませんが、そうではないです。
ここまで愛情込めて手作りしてきた自分を褒めつつ、さらに良いやり方があるなら取り入れればいいだけだと思う。炊飯器が誕生したからといって、それまで鍋でご飯を炊いてた人が否定されるわけではないことと一緒だと思ってます。
どうかポジティブに伝わり、困ってる人に届きますよう。
「手抜きをしたから子どもを愛せた」
どうにか心を軽くして欲しいけど、簡単には変われなかったりするから難しいですよね。極端かもしれないけど、「家事育児仕事を全て完璧にこなすこと」と「子どもを愛すこと」、どっちが大事かなって考えました。
気持ちがどん底の時は必ず頭の中を全部紙に書き出します。
A4の紙20枚くらい一気に書いたこともあります(腱鞘炎なるかと思った)。これが私にとって一番効果があります。そこでなんとなーく解決策見えてきたところで、背中を押して欲しくて、友だちに相談してみたり、欲しい言葉をくれる本を読んだりします。
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「自分のことも大切にできるようになって初めて、心からわが子のことを愛おしいと思えるようになった」「育児がしんどくて、頑張りすぎて、心が疲れてしまっているお母さんたちの心をふっと軽くできたら」、と著書でも語っているボンベイさん。
彼女の子育てメモは、毎日ヘトヘトになりながら、“できない自分”と葛藤するママたちの心をラクにしてくれるものばかりです。育児に疲れちゃったママさんは、ボンベイさんのSNSをのぞいてみてください。
ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。
取材協力:ボンベイ
5歳の長女、2歳の双子、三姉妹のママ。「死なせない」ことを最重要ミッションとした育児をつづり、SNSで話題に。初著書『家事なんて適当でいい!』(KADOKAWA)出版。