ところが、健康診断で血圧やコレステロール、中性脂肪などの数値が基準値を超えていることが判明。体重も増えていたため、医師からダイエットを勧められました。
痩せた夫を見た義妹の第一声は…
私たちは夫婦そろって健康で長生きするために、食生活や生活習慣を見直すことにしました。栄養バランスやカロリーに配慮した食事を取り入れ、毎日コツコツと運動を続けた結果、夫はすっかり引き締まった体型に。
そんなある日、義妹から夫に連絡がありました。義妹は夫より5歳年下で独身。兄である夫のことが大好きだからか、以前から私に何かと嫌味を言ってきます。
出張でわが家の近くまで来ているため、久しぶりに夫に会いたいとのこと。さらに、夕食もわが家で食べたいと言うので、私は「あり合わせのものでよければいいよ」と伝えました。
その30分後、義妹がわが家にやってきました。久しぶりに会った義妹は、以前より少しふっくらしたように見えます。一方、引き締まった夫の姿を見るなり、義妹は驚いた様子で、「お兄ちゃん、痩せちゃってどうしたの? まさか、奥さんのせいで心労がたまって痩せたとか!?」と、失礼なことを言い始めて……。
「食費ケチりすぎでしょ!」と騒ぐ義妹
夫は、私と一緒にダイエットに挑戦し、成功したのだと説明してくれました。しかし、義妹は相変わらず私を目の敵にしている様子。
そんな中、私が夕食を用意すると、「え……もしかして、おかずはこれだけ? 揚げ物がひとつもないじゃん! ケチりすぎでしょ!」と全否定。雑穀入りのごはんと具だくさんのみそ汁、焼き魚、ゴボウのきんぴらという和食メニューが気に入らなかったようです。
「お兄ちゃんが頑張って稼いでいるのに、こんな貧乏くさいごはんばかりでかわいそう!」
義妹の言葉を聞いた夫は、ついに声を荒らげました。「こういう料理は手間がかかるし、毎日メニューを考えるのだって大変なんだ。俺が健康でいられるように、妻がどれだけ頑張ってくれたと思ってるんだ!」
さらに夫が、「人の食事に文句をつける前に、自分の生活を見直したらどうなんだ」と言うと、義妹の顔色が変わりました。「何それ! 痩せたからって偉そうにしないでよ!」義妹は謝るどころか逆上し、「もう来ないから!」と吐き捨てると、家を飛び出していきました。
数カ月後、義妹が打ち明けた本音
それからしばらく、義妹から連絡はありませんでした。夫も気にはしていたようですが、「本人が反省しない限り、こちらから連絡することはない」と距離を置いていました。ところが数カ月後、義妹から夫に電話がかかってきたのです。
仕事のストレスから暴飲暴食を繰り返していたものの、そんな自分が嫌になり、痩せたいと思うようになったとのこと。食事の量を減らしたり、動画を見ながら激しい運動をしたりしたものの長続きせず、かえって体調を崩してしまったのだとか。義妹はしばらく言いよどんだあと、夫にこう話したそうです。
「この前は言いすぎた。お義姉さんが作ってくれた料理、本当はおいしかったのに、素直に認めたくなかった」そして私にも、「すぐに許してもらえるとは思っていないけど、ちゃんと謝りたい」と連絡をくれました。後日、わが家を訪れた義妹は、以前のような嫌味を口にすることなく、頭を下げました。
私は驚きましたが、義妹が自分の気持ちと向き合ってくれたことがうれしく、謝罪を受け入れました。
生活改善を続けた義妹にうれしい変化
義妹は私たちにダイエットの方法を尋ねてきましたが、夫は「すぐに痩せようとするなよ」と念を押したうえで、私たちが実践したダイエット法や食事メニューを詳しく伝えました。最初のころは、「昨日は疲れて運動を休んじゃった」「またお菓子を食べすぎた」と弱音を吐くこともありました。それでも、自分のペースで生活改善を続けていったようです。
半年ほどたって再会すると、義妹は以前よりすっきりとした印象になっていました。「痩せてから、体を動かすのが苦じゃなくなったよ。それに……この前、告白されちゃった」義妹が努力する姿をずっと見ていた男性から告白され、初めて彼氏ができたとのこと。私たちも、自分のことのようにうれしくなりました。
最近では、義妹から料理の写真が送られてくることも。まだときどき憎まれ口をたたくことはありますが、以前のように私を敵視することはなくなりました。人との関係も生活も、少しずつ変えていけるのだと感じた出来事でした。
◇ ◇ ◇
相手の体型や食事について、否定的な言葉を投げかけるのは控えたいもの。義妹が自分の言動や本音と向き合い、素直に謝ることができてよかったです。近しい関係であっても言動に気をつけ、相手の立場を考えて接したいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。