義母の暴走は昔からのよう。夫がひとり暮らしをしていたマンションにも度々訪れては、好き放題していたのだとか……。
結婚して私まで巻き込まれるようになったため、夫も強く反抗するようになりました。すると義母は、「嫁が夫を洗脳した」と思い込んだのです。
義姉の提案
自分の部屋の引き出しを勝手に開けられたら、誰だって不快な気分になるでしょう。しかし義母は自分がされたら嫌なことを、平気でしてくるのです。
姑という立場を利用した嫌がらせに、私の我慢は限界を迎えていました。
そんなとき、義姉から連絡がありました。義母と折り合いが悪い義姉は、すでに家を出て絶縁状態にあると夫から聞いています。
義姉がいとこから聞いた話によると、なんと義母は「嫁が散財して離婚騒動になっている」と親戚中に言いふらしているとのこと。幸い、親戚はみんな義母の性格を知っているので、話半分で聞いてくれていたようですが……。
私はこれまで受けてきた嫌がらせのすべてを義姉に打ち明けました。すると義姉は、実母の最低な行いに憤り、私に謝罪してくれたのです。
「もう黙って引っ越すのが一番かも……」私がそうこぼすと、義姉がおもしろい提案をしてきました。
義姉は、義父から夫婦の預金通帳を密かに託されているとのこと。義姉は「この通帳を使って義母の化けの皮を剥がそう」と、とある計画を持ちかけてくれました。
義母にある作戦を仕掛けると…
数日後、わが家にやってきた義母は、私が目を離した隙にいつものように家の中を漁り始めました。そして、わざと見つけやすい場所に置いておいた通帳を発見すると、勝ち誇った顔で言ってきたのです。
「通帳の残高、980円じゃない! あなた、家計管理もまともにできないのね!」
どうやら、私が散財している決定的な証拠をつかんだと思い込んでいる様子。残高の少なさばかりに気を取られ、肝心の「通帳の名義」を確認しなかったのでしょう。
義母は、私たちが仕掛けたワナに見事引っかかってくれました。
「それ、お義母さんたちの通帳ですよ?」と私。実は本当の散財家は義母でした。残高980円の通帳は、義母のものだったのです。
普段から金遣いが荒かった義母。不審に思った義父が義母の隙を突いて通帳とカードを回収し、「これ以上使われないように」と信頼できる義姉に急いで預けたのだそう。
しかし、通帳を預かった義姉が後日記帳して残高を確認したところ、未記帳だった数年分の使い込みが発覚し、なんと残高はたったの980円に。かつて1,000万円以上あったという貯金は、すべて義母の手によって使い込まれていたのです。
まさかここまで使い込まれていると思っていなかった義父も、後から中身を知って愕然としていたと聞きました。
当の義母は、すでにお金を使い果たして残金がないため興味をなくし、通帳の存在自体をすっかり忘れていたのでしょう。義父が持ち出しても気付かなかったのも納得です。
自分の使い込みが義父にバレる!と悟った義母は、「もう干渉しないから! 家にも入らないから!」と大焦り。義父の呑気な性格ゆえ、このまま一生隠し通せると思っていたのでしょうが、そう甘くはありません。
「離婚されたら困る、助けて!」と泣きついてきましたが、助けるはずもありません。私たちはこの件をきっかけに、義母と完全に絶縁するつもりだったのですから。
もちろん義父も知っています。タイミングを待って離婚の準備を進めていると、義姉から教えてもらいました。
義母の末路
後日、義父に号泣しながら謝罪したものの許されるはずもなく……。話し合いの末に熟年離婚が決まった義母は、使い込んだお金の清算やこれからの生活費のため、必死でパートを始めたそうです。
子どもたち全員から絶縁され、義父からも見放された義母には、もう頼れる人は誰もいません。自業自得とはいえ哀れにも思えますが、すべては義母自身の言動が招いた結果。関係を修復しようとは思いませんでした。
義父母の離婚手続きなどが進む間に、私たちは無事に引っ越しを完了。義母の突撃訪問に怯えることもなくなり、今は心穏やかに過ごしています。これからは気を取り直して、新婚生活を全力で楽しみたいと思います!
◇ ◇ ◇
家族だからといって、相手のプライバシーを無視してよいわけではありません。嫌なことには「NO」とはっきり伝えて自分たちの暮らしを守ることが大切ではないでしょうか。
近しい間柄であっても甘えが出ないよう、日ごろから心地よい距離感と思いやりの心を大切にしたいものですね。
【取材時期:2026年6月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。