混雑するカフェで起きた割り込み
大学時代、私はカフェでアルバイトをしていました。ある日、店内はとても混雑しており、レジには長い列ができていました。
忙しさに追われながら対応していると、1人の中年男性が列に並ばず、カウンターの横から割り込んできたのです。私は驚きましたが、「急いでいるのかもしれない」と思い、すぐには注意できませんでした。
店員という立場もあり、強く言ってトラブルになったらどうしようという不安もあったのです。
常連客が放った毅然としたひと言
その様子を見ていた常連のお客さまが、男性に向かって落ち着いた口調で声をかけました。
「皆さん並んで待っているので、最後尾にお並びください」
その場が一瞬静かになりました。男性は不満そうな表情を見せたものの、周囲の視線もあってか、渋々列の最後尾へ向かっていきました。
私はその様子を見て、胸のつかえが少し取れたような気持ちになりました。
黙る私に差し伸べられた言葉
その後、常連のお客さまが私に向かって、
「こういうときは店員さんが言いにくいこともあるから、代わりに言ったんだよ」
と笑顔で声をかけてくれました。その言葉を聞いた瞬間、胸の奥にあった重たい気持ちがスッと軽くなりました。
注意できなかった自分を責める気持ちもありましたが、その方の行動に救われました。日ごろから、理不尽だと感じる場面でも黙ってしまうことがあった私にとって、そのお客さまの姿はとても勇気付けられるものでした。
まとめ
今回の出来事で、言いにくい場面でも、落ち着いて言葉にすることで、その場の空気が変わることもあるのだと気付きました。今後は、相手の立場や周囲の状況にも配慮しながら、必要なときには勇気を持って言葉にしたいと思います。自分だけでなく周囲の人も少し安心できるような、思いやりのある伝え方を心がけたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:高橋あみか/20代女性・学生
イラスト:ふるみ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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