健診結果の異変と減り続ける体重
数年前から、健康診断の結果を見るたびに「何かおかしいな」と感じるようになりました。特にコレステロール値など脂質に関する数値が少しずつ低下し、体重も減り続けていました。
しかし、当時は年齢による変化だと思っており、忙しかったこともあって深刻には考えていませんでした。
鏡に映った自分の顔に違和感を覚えた日
2024年の夏、鏡を見た私は思わず驚きました。目の周りが腫れぼったく見え、顔全体もむくんでいるように感じたのです。
「本当に私の顔?」
そう思ってしまうほど、それまで見慣れていた自分の顔とは違って見えました。
そのころから、だるさや気持ち悪さを感じることも増えていきました。
秋になると眼精疲労が強くなり、以前より暑がりになったように感じました。しかし、40代という年齢的なこともあり、更年期による不調だろうと思い込み、特に気にしていませんでした。
冬になると、ドライアイや食欲の異常な増加、排便回数の増加といった症状が現れるようになりました。たくさん食べているにもかかわらず体重は減り続け、息切れも起こるようになりました。
今振り返ると、忙しさに紛れて気付いていませんでしたが、手の震えもあったと思います。
健診で指摘を受け、精密検査をした結果
そして2025年3月の健康診断で、医師から「甲状腺の検査を受けたほうがよい」と指摘されました。健康診断の結果も複数の項目で異常があり、「要精密検査」にあたるE判定でした。
その後の検査で、私はバセドウ病(自己免疫の異常によって甲状腺が刺激され、甲状腺ホルモンが過剰に作られることで、動悸や疲れやすさ、体重減少、手の震え、発汗などの症状が現れることがある病気)と甲状腺眼症(こうじょうせんがんしょう/自己免疫の異常によって、目の奥や周囲の筋肉・脂肪などに炎症が起こる病気)と診断されました。
現在も治療を続けていますが、日々の生活への影響は大きく、経済的にも精神的にも戸惑うことばかりです。これからどのように向き合っていけばよいのかわからず、不安を抱えながら過ごしています。
まとめ
私は長い間、不調の原因を更年期や疲れによるものだと思い込んでいました。しかし振り返ると、体重減少や息切れ、手の震えなど、体は少しずつ不調のサインを出していたのだと感じています。これからは体調の変化を軽く考えず、治療と向き合いながら、自分の体を大切にしていきたいと思っています。
医師による解説:見逃しやすい甲状腺のサイン
体重減少や動悸、手の震え、目の違和感などは、甲状腺の病気で見られることがあります。更年期や疲れと似た不調もあるため注意が必要です。
食べても体重が減るときは注意
バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られることで全身の代謝が高まる病気です。食欲があるのに体重が減る、動悸がする、汗をかきやすい、暑がりになる、手が震える、疲れやすい、排便回数が増えるといった症状が現れることがあります。更年期や疲労と似て感じられることもあるため、症状が続く場合は血液検査で甲状腺機能を確認することが大切です。
目の違和感から見つかることも
バセドウ病に伴って、甲状腺眼症が起こることがあります。まぶたや目の周りが腫れぼったく見える、目が乾く、目が出てきたように感じる、物が二重に見えるなどの症状が出ることがあります。全身症状より先に目の症状が目立つ場合もあるため、目の違和感が続いたことをきっかけに、甲状腺の異常が見つかるケースもあります。
健診結果の変化も手がかりに
甲状腺の異常は、自覚症状だけでなく、健康診断の数値の変化をきっかけに見つかることもあります。体重の減少が続く、脈が速い、脂質に関する数値が変化するなど、複数の変化が重なる場合は「年齢のせい」と決めつけず、医療機関で相談するとよいでしょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
著者:四葉幸子/40代女性・アルバイト
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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