※発達障害とは、脳の働きが関係する障害で、自閉症を含む広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害などいくつかの障害が同時に現れることがあります。年齢や生活環境などによっても症状は様々です。
翌日、サエコさんは会社の同僚に「私って発達障害に見える?」と尋ね、配慮に欠けた発言がきっかけで上司から注意を受けてしまいます。そして帰宅後、医療機関を検索。ところが、夫は「調べなくていい!」と強く拒絶するのです。
一方で、自分の過去の行動に不安を募らせ、最近笑顔が減った姫子ちゃんが気がかりなサエコさんは、受診に前向きな様子。しかし、姫子ちゃんがサエコさんの思いに触れ、うれし涙を流す横で苦い顔をしていた夫は、その夜、サエコさんの健康保険証を意図的に隠します。
受診当日、「保険証がない」と慌てるサエコさんを助けるそぶりの夫は病院へ連絡しますが、「費用が高額になる」と知り、受診をキャンセルすることに。事情を知った姫子ちゃんは、諦めずに方法を探し始めます。その姿を見た夫は「お母さんを障害者にしたいのか」と問うのでした。
家族それぞれの思いが交差する









姫子ちゃんは、「私はお母さんと仲良く暮らすことを諦めたくないだけ」と涙ながらに思いを訴えます。
娘と夫が言い合うただならぬ様子に、サエコさんは戸惑いを隠せません。「保険証すぐ再発行するから。ね? ね?」とその場を収めようとしますが、それ以上どうしたらいいのかわからず、あふれる涙を止められないのでした。
発達障害かどうかを知るために受診することは、その人を「障害者にする」ことではありません。もし発達障害だとわかったとしても、それ自体が悪いことではなく、自分の特性を知ることで、これまで感じていた生きづらさの理由がわかったり、自分に合った工夫や周囲のサポートにつながったりすることもあります。
サエコさんを心配する夫にも思うところはあるのでしょう。しかし、本人が受診を望んでいるにもかかわらず、保険証を隠して受診を妨げることは別の問題です。大切なのは、周囲が「受けさせる・受けさせない」を決めることではなく、まず本人の気持ちを尊重することではないでしょうか。
自分や家族が日々の生活の中で困りごとを感じているときは、専門家に相談してみるのもひとつの方法です。自分の特性を知ることで、これまで感じていた生きづらさの理由がわかったり、自分に合った工夫を見つけたりできることもあります。
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ミント