市販薬を飲んで様子を見ていた腹痛
数年前の春、私は突然、激しい腹痛に襲われました。最初は「ただの胃腸炎だろう」と軽く考え、市販薬を飲んで様子を見ていました。胃腸炎では、胃や腸に炎症が起こり、腹痛や下痢、吐き気などの症状が見られることもあるようです。私は食あたりか、ストレスによる胃の不調かもしれないと思い込んでいたのです。
しかし痛みは次第に強くなり、冷や汗が出るほどになっていきました。「さすがにおかしい」と思い、近所の内科を受診することにしました。
医師から告げられた病名は
検査の結果、医師から告げられた診断名は、急性虫垂炎(きゅうせいちゅうすいえん/虫垂に炎症が起こる病気で、一般的に「盲腸」と呼ばれることもある)でした。
そのまま総合病院に紹介され、当日のうちに手術を受けることになったのです。まさか自分が手術を受けることになるとは思っておらず、頭が真っ白になりました。
幸い、比較的早く受診できたため、大きな問題には至らなかったと説明を受けました。一方で、受診がもう少し遅れていたら腹膜炎(ふくまくえん/腹部の内側や臓器を覆う腹膜に炎症が起こる状態)につながる可能性もあったと聞き、ぞっとしました。
体のサインを後回しにしていた私
入院中、私は「忙しいから」「大したことはない」と、腹痛や冷や汗があっても受診を後回しにしていたことを反省しました。
それまでは仕事を優先し、多少の不調は我慢するのが当たり前だと思っていました。しかし、健康を損なうと、仕事も日常生活も思うように続けられないのだと、身をもって感じました。
自分の体が出していたサインを見過ごしかけていたことが、今になってとても怖く感じます。
まとめ
今回の出来事で、いつもと違う体の異変を自己判断で軽く扱わず、必要に応じて早めに医療機関を受診することが大切なのだと気付きました。無理をして我慢することが、かえって体に大きな負担をかける場合もあるのだと実感しました。日ごろから体の変化を見過ごさず、必要なときは医師に相談したいと思いました。
医師による解説:腹痛を我慢しすぎないで
腹痛は胃腸炎などでも起こりますが、急性虫垂炎など早めの対応が必要な病気が隠れていることもあります。
急性虫垂炎とはどんな病気?
急性虫垂炎は、虫垂に炎症が起こる病気で、一般的に「盲腸」と呼ばれることもあります。腹痛や吐き気、発熱などが見られることがあり、痛みの場所や症状の出方には個人差があります。炎症が進むと、腹膜炎などにつながることもあるため注意が必要です。
受診を考えたい腹痛のサイン
強い腹痛が続く、痛みがだんだん強くなる、冷や汗が出る、発熱や吐き気を伴う、歩くとおなかに響くといった場合は、自己判断で様子を見続けず、医療機関に相談しましょう。
急性虫垂炎では、典型例として、みぞおちやへその周囲の痛みから始まり、時間とともに右下腹部へ痛みが移る経過が知られています。ただし、痛みの場所や症状の出方には個人差があり、典型的な経過をたどらない場合もあります。
特に痛みで動けない、顔色が悪い、腹部が強く痛むといった場合は、救急受診も選択肢になります。
自己判断で市販薬に頼りすぎない
市販薬で一時的に症状が和らぐこともありますが、原因そのものが解決しているとは限りません。いつもと違う強い腹痛や、時間とともに悪化する痛みがある場合は、「よくある胃腸の不調」と決めつけず、早めに診察を受けることが大切です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:渡海義隆先生(半蔵門 渡海消化器・内視鏡クリニック 院長)
著者:川崎希美/30代女性・主婦
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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