彼氏がリュックから出した“食べ物”に違和感……

体験者:Yさん(31歳)
彼との温泉旅行で、夜遅くに旅館の部屋でくつろいでいたときのこと。夕飯をお腹いっぱい食べたはずの彼が、突然「あ、そうだ!」と言いながら、嬉しそうにリュックをゴソゴソし始めました。
「何してるんだろう?」と思って見ていると、彼が取り出したのは、なんと昼間の13時ごろ、食べ歩きで買ったカップ入りの「生しらす」。
しかも彼はニコニコしながら、「ほら、君の分もあるよ♪」とひと言。
一瞬「私の分まで取っておいてくれたんだ」と思ったのですが、よく考えたら今はもう夜の22時過ぎ。
しかも保冷剤もつけず、ずっとリュックに入れっぱなしだったと知り、思わず「えっ!?ちょっと待って!食べるのやめてーー!!」と叫んでしまいました。
ところが彼は「え〜、まだ大丈夫でしょ」とのんきな顔。
「いやいや、生ものだよ!?しかも何時間も持ち歩いてるじゃん!」と必死で止めたものの、本人はまったく気にしていない様子です。
せっかくの旅行なのに、これを食べて体調を崩したらどうするの……。そう考えると、こちらまでゾッとしてしまいました。
「今はお腹いっぱいだから、あとで食べよう」——そんな食べ歩きグルメの持ち歩き、本当に大丈夫なのでしょうか?
管理栄養士「それ、あとで食べるのは危険です!」

常温で何時間も放置した生しらすを、そのまま夜食にするのはやっぱり心配ですよね……。
そこで、管理栄養士でライターの安達春香さんに、食べ歩きグルメの持ち歩きリスクについて伺いました。
持ち歩きは危ない!“後回しNG”食べ歩きグルメ
まず覚えておきたいのが、食べ歩きグルメは「すぐに食べる前提」で作られていること。
買ってから食べるまでに時間が空くと、菌が増殖して食中毒を引き起こしてしまうかもしれないんです。ここでは、とくに注意したい食べ歩きグルメをピックアップしました。
NG①鮮度が命!生しらすやお寿司などの魚介類

漁港の朝市や海沿いの観光地に行くと、獲れたての海の幸が並んでいますよね。
生しらすや生牡蠣、マグロのお寿司といった生の魚介類は、とくに食中毒になりやすいので要注意!
魚介類には、温度が上がると猛スピードで増える「腸炎ビブリオ」という菌が潜んでいて、条件がそろうとたったの10分で菌の数が倍になってしまうんです!
「あとで食べよう」が一番危ないので、買ったらその場で食べてくださいね。
NG②半生は怖い!温泉卵やレアの牛肉

とろっとろの温泉卵や絶妙な焼き加減の牛串、レアな肉寿司なども後回しはNG。しっかり火が通っていない食材は、わずかに菌が生き残っているかもしれないんです。
買ってすぐは問題なくても、常温で数時間放置すると生き残っていた菌が増殖しはじめて危ない状態になってしまいます。
時間が経つと味も落ちるので、一番おいしい瞬間に食べきってしまいましょう。
NG③時間が経つとドロドロに?生クリームを使ったスイーツ

クレープやフルーツサンド、クリーム大福など、生クリームを使ったスイーツも、長時間持ち歩くのは不向き。
甘くて濃厚な生クリームは菌にとってもご馳走なんです。
常温で持ち歩くと菌が増えるだけでなく、クリームがダレたり、風味が落ちたり、見た目も味も残念なことに……!
すぐに食べられないときは、店員さんに保冷バッグや保冷剤をつけてもらえるか確認してみましょう。
NG④揚げたてに注意!さつま揚げやかまぼこなどの練り物

注文すると目の前で揚げてくれる、アツアツのさつま揚げやかまぼこも注意したいグルメのひとつです。
「揚げたら菌は死ぬでしょ?」と思うかもしれませんが、問題は揚げた直後じゃなくてその後。中途半端に温かい状態が菌にとって一番快適なんです。
持ち帰りたいときは、冷めているものを購入して保冷剤をつけてもらいましょう。ホテルに帰ったらできるだけ早く冷蔵庫に入れて、その日のうちに食べてくださいね。
食べ歩きグルメは「その場でおいしく」が鉄則
魅力的な旅先のグルメですが、うっかり数時間も持ち歩いてしまうと、お腹を壊す原因になってしまうことも。
エピソードを寄せてくれたYさんによると、この後「お腹を壊したら明日のデートが台無しになっちゃう!」と彼氏さんを必死に説得し、今回は泣く泣く諦めてもらったそうです。
「生物の食べ歩きは、一番美味しいうちにその場で食べる!」を、今では2人の絶対の約束にしているそうですよ。
旅先での買いすぎ&持ち歩きにはくれぐれもご注意くださいね!
※一部AI画像を使用しております。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。