手柄を横取りした上司
Rさんは、部下の実績を自分の手柄にする名人でした。僕が何ヶ月もかけて準備し、ようやく結実した「5億円の商業ビル売買契約」も、調印直前になってRさんに手柄をすべて横取りされてしまったのです。
Rさんは役員たちに「私が指揮をとってまとめたプロジェクトです」とアピール。その結果、Rさんはまんまと昇進を果たしました。
僕が納得いかない表情をしていると、Rさんはニヤニヤしながら「お前の5億円の契約のおかげで昇進できたわ!もう用済みだw」と言い放ったのです。
これまでも度重なる横取りに耐えてきましたが、この言葉で限界を迎えた僕は、退職届を出して独立することを決意しました。
頼もしい仲間たちの決断
会社を去る日、自分のデスク周りを整理して段ボールに荷物をまとめていると、普段から社内で「ヤンキー事務員」と噂されていた女性スタッフたちが僕のもとに駆け寄ってきました。
派手な髪色やメイクで一見怖そうに見える彼女たちですが、実は仕事が完璧で情に厚く、僕の地道な努力をずっと近くで見守ってくれていた存在でした。
彼女たちのリーダー格の女性が、腕を組みながら力強い目で見つめて言いました。
「実はずっと3人で話し合ってたの。Rさんのやり方にはもう我慢できない。一緒に見返してやろう!」
なんと、彼女たち3人は僕の退職に合わせて、一斉に退職届を提出していたのです。後任への引き継ぎが完了次第、僕の事業に合流してくれると言うのです。
「一人で独立するのは大変でしょ? 事務作業は全部私たちに任せて!」という言葉に、僕は思わず目頭が熱くなりました。

思わぬ大逆転とスカッとする結末
こうして、頼もしい彼女たちと共に新しい不動産会社を立ち上げた僕。新規開拓の営業に最初こそ苦戦しましたが、彼女たちの完璧な事務処理とサポートのおかげで、新会社は翌月から順調に案件を獲得し、業績は急上昇しました。
こうして、頼もしい彼女たちと共に新しい不動産会社を立ち上げた僕。数ヶ月間の無給の準備期間を仲間と歯を食いしばって乗り越え、免許が下りた瞬間に、順調に案件を獲得し、業績は急上昇しました。
一方、僕と優秀な事務員たちを一気に失った前の会社は大混乱。元同僚に聞くところによると、これまで事務手続きや複雑な書類作成、契約の細部をすべて僕たちに丸投げしていたRさんは、現場の仕事が一切回らなくなり、顧客や取引先からのクレームが殺到してしまったそうです。
最終的にRさんは降格処分となり、社内での信用も完全に失ったとのこと。
自分を信じてついてきてくれた仲間たちと共に、これからも誠実に仕事を続けていこうと心に誓ったのでした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。