長時間に及ぶ陣痛…夫のひと言が悲しく悔し涙
Aさんは38歳の主婦で、夫と生後3カ月の娘と3人暮らし。娘を出産する際、立ち会い出産を希望していました。仕事帰りだった夫はスーツ姿のままでしたが、腰をさするなど、最初は献身的にAさんの介助をしてくれていました。
なかなか子宮口が開かず、長時間に及ぶ陣痛に耐える中、Aさんは「痛い! 助けて! もう嫌だ」などと、何度も思わず声に出してしまっていたそうです。
たまたま様子を見に来ていたベテラン助産師のBさんは「痛いよね、赤ちゃんも頑張ってくれているよ。しんどいけど、赤ちゃんに会おうね」とAさんを励ましてくれました。Bさんは「また様子見に来るからね、何かあれば、いつでもナースコールを押してね」と声をかけ、部屋から出ていきました。
Bさんとのやりとりを見ていた夫が、ここで信じられない発言をします。
「でもさ……、本当にそんなに痛いの?」
と鼻で笑いながら聞くのです。Aさんは言い返す気力もなく、陣痛の痛みとはまた違う、悔しさと悲しさの涙があふれ出しました。
分娩室でも他人事発言…部屋の外へ連れ出される
ようやく子宮口も開き、いよいよ分娩室に移動したAさん。分娩室では、付き添いも予防着と帽子をかぶるように決まっていました。
着替えた夫は、息を切らしているAさんに
「これ、俺も着なきゃいけないの? 俺が産むわけじゃないのに」
と、またも反笑いで言います。
すると、話を聞いていたBさんが、夫に「パパ、ちょっといいかな?」と声をかけ、分娩室の外へ連れ出しました。
Bさんと夫はすぐに戻ってきましたが、Aさんは、夫の様子が先ほどまでとは違うことに気付きました。
突然、夫は涙目になりながら「A、ごめんな。俺も頑張るよ」と、先ほどまでとは、まるで別人のようでした。Aさんは何があったのか気になりましたが、今はそれどころではありません。
Bさんや夫の介助もあり、分娩室に入ってから約30分で娘を出産。夫は大号泣しながら「頑張ってくれてありがとう。Aも娘も本当に無事でよかった」と鼻水を垂らして喜びました。
助産師が毅然と叱責…夫の心に突き刺さった!
出産後の処置中、夫は分娩室の外で待機するよう医師から促されました。夫が出ていったことを確認した後、夫の態度が急に変わった理由がどうしても気になったAさんは、「外で、夫と何を話していたんですか?」とBさんに尋ねました。
するとBさんは「実はね、Aさんが必死に陣痛に耐えているときに、『本当に痛いの?』 って尋ねていたのが、外から聞こえていてね。それに、予防着のことにも文句をつけていたでしょ。だから、ちょっとお灸を据えさせてもらっただけよ」と笑いながら言い、そのまま退室してしまいました。
「でも、Bさんは一体どんな言葉で夫を諭してくれたのだろう?」。さらに気になったAさんは、病室に戻った後、夫に詳しく聞いてみました。
すると夫は恥ずかしそうに、Bさんから
「奥さんは今、命がけで新しい命を産もうとしています。陣痛はとても強い痛みです。それなのに、『本当に痛いの?』『俺が産むわけじゃない』なんて、あまりにもひどいです。そんな態度なら、もう部屋に入らないで。父親になる覚悟はあるのかないのか、今ここで決めてください」
と、毅然とした、しかし愛情のある叱責を受けたと教えてくれました。
そのとき夫は、強い衝撃を受けたそうです。Bさんの厳しい言葉によって自分の言動を省み、涙を流すほど反省したとのことでした。
まとめ
夫のデリカシーのない言動に絶望しかけたAさんでしたが、Bさんの機転とお灸のおかげで、夫は「父親としての自覚」を持つことができました。あのときBさん厳しく諭してくれなければ、夫は最後まで他人事のまま、出産後も夫婦の間に一生消えない溝ができていたかもしれません。
Aさんの夫は、当時の言動がウソのように、今では積極的に育児や家事をこなしているそうです。Aさんは「夫婦の絆もより一層深まった出来事だった」と話していました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:松下侑可/30代女性。娘と息子の育児に日々追われている。そろそろ本気で産後ダイエットを始めたいと思いつつ、食後の甘いものが辞められない。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
関連記事:「母親なら熱くらいで甘えるな!」ボロボロの体で育児をする私を置いて飲み会に行った夫の結末
関連記事:0歳息子が熱性けいれん!夫不在で深夜に救急搬送。翌朝、夫に報告すると返ってきた信じられない言葉
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!