物が少なかった家に妻が来て
私はどちらかというとミニマリストに近い考え方で、必要最低限の物だけで暮らしていました。そのため、結婚当初の家には大きな家具や荷物も少なく、空間にはかなり余裕がありました。
そんな家に妻が移り住み、2人での生活が始まりました。最初のころは、物が増えることも自然な変化だと思っていました。1人暮らしとは違い、2人で暮らす以上、荷物が増えるのは当然だと考えていたのです。
片付けのために買ったクリアケース
しかし、年月がたつにつれて、家の中の物はどんどん増えていきました。妻に「これは捨ててもいい?」と聞くと、「すべて大事なものだから捨てないで」と言われることが多く、私は勝手に処分することはできませんでした。
そこで、せめて整理だけでもしようと思い、クリアケースを大量に購入しました。中身を分類して収納すれば、少しは片付くのではないかと考えたのです。
ところが、これまで家にクリアケースなど一つもなかったはずなのに、いつの間にか部屋の一角がクリアケースで埋まるようになっていました。気付けば、「クリアケースの部屋」と呼べるほどの状態になっていたのです。
「せまい家だね」と言われて
結婚して約5年たったころには、かつて何もなかった一軒家は、物であふれる状態になっていました。私なりに整理しようとしてきたつもりでしたが、クリアケースが増えたことで、かえって家の中は圧迫感のある空間になっていました。
そんなある日、妻から「せまい家だね」と言われました。その言葉を聞いた瞬間、私は胸がいっぱいになり、思わず涙が出ました。もともとは広く感じていた家でした。妻が物を減らせないまま、どうにか片付けようとしてきた結果が、妻から見ると「せまい家」になっていたのだと思うと、何とも言えない気持ちになりました。
まとめ
クリアケースは、片付けるための便利な道具だと思っていました。しかし、物を減らさずにケースだけを増やしても、それは本当の片付けにはならないのだと、この経験を通して知りました。ただ、そのことに気付いているのは私だけのようです。妻にはまだ、その状況が十分に伝わっていないようで、今も少し悲しく感じます。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:沖田牧夫/50代男性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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