記事サムネイル画像

尊敬する人は?「母です」と答えていた私。電話の後にひとりで怒る70代母と同居して目にした姿

23歳で実家を出て以来、母とは時々会う程度。そのため、母の様子に大きな変化を感じてはいませんでした。ところが実家で母と同居をすることになり、よくよく母の様子を見るようになると、性格も言動も随分と変わっていることに気が付きました。毅然(きぜん)とした態度やプライドの高さは残っているものの、バリバリの現役だったころとは明らかに違う様子になっていました。

 

生き生きしていた母の様子が変わってしまい…

母の様子が以前と違うようになった女性

 

 

母の様子が以前と違うようになった女性

 

私が成人するころまでは、尊敬する人は誰かと聞かれると「母です」と答えていました。私の母は、あの年代にしては珍しいリケジョで、国内最高レベルと言われる大学出身です。大学時代は周りのほとんどが男子で不便な面もあった半面、教授や周りの学生にはやさしくしてもらったこと、その大学で父と知り合ったことなど、母の学生時代の話もよく聞かされました。

 

父と一緒に興した会社でマネージメント業務を担う傍ら、自分の専門分野でもフリーで活躍するなど、生き生きと活躍していました。 私の母はほとんど家にはいなかったので、私も小学生のころから夕飯は私たちきょうだいで作るのが日常となっていました。

 

スマートな体型を維持し、オーダースーツを着こなし、真っ赤な口紅をひいて朝出勤していく母の姿は、子ども心に格好良い自慢のお母さんに思っていました。私が高校生のころには、私の友人たちからも母が憧れの存在と言われるなど、母は一目置かれる存在でした。

 

 

ひとりで父の介護を背負っていた母

そんな母が仕事を離れたのは、母が40代後半のとき。父が46歳で倒れて要介護となってからでした。うちの母はきっぱりと仕事を辞め、父の介護に専念する道を選択し、それはもう完璧だったと思います。

 

父が入院している病院で、同じように家族が倒れ、介護をしなくてはならない状況を嘆いている人を勇気づけたり、施設の対応について改善を提案し、制度の変更につなげたり、業者への提案が製品開発につながったりしました。

 

気が付くと、父のような病気の人の看護・介護対応方法についての研究誌への寄稿を依頼されたり、大学病院から家族介護についての講演を任されたりするようになっていました。

 

私はそんな母の対応を見ていて、最初はそこまで自己を犠牲にして父の介護に専念する必要があるのか疑問であったものの、何事も自分にも他人にも厳しく完璧にこなす姿勢には脱帽していました。

 

でも、そんな過酷な介護生活が長くなるにつれ、母の心身への負担は大きくなっているように見えました。母は毎日、自分より体重のある父を起こすなどの介助を続け、足腰の痛みを訴えるようになりました。時間的な制約も多く、いつも疲れた表情を見せるようになり、以前の生き生きとした姿とは変わっていきました。年齢を重ねることによる変化に加え、長年の介護による疲れも重なっているように思え、ふびんに感じました。

 

母の性格や言動が変わってきて…

その後、父が亡くなりひとり暮らしとなった母は、過去の経歴を生かした事業を始めていました。ただ、母は70代後半になるので、年齢的に以前のようにバリバリと働くという感じではなく、趣味の延長のような働き方でした。

 

そんな折、私たち家族が母と同居をすることになりました。すると、以前は見たことがない母の姿をたびたび見かけるように。

 

特に家の中では、電話で誰かと話した後やテレビのニュース番組を見た後、世の中への不満からか、かなりの勢いでひとりで怒っていることが多いのです。動作も遅くなり、話し方も以前ほど流ちょうではなくなりました。こうした姿から、性格だけでなく言動にも変化があるように感じました。

 

まだ自分のペースで仕事もして普通の生活をしている母ですが、おそらくこれからはもっと今までのようにはいかなくなるでしょう。私自身も心身の老化を感じているさなかで老いつつある親を目の当たりにし、これからの自分の仕事の仕方や親の介護などを意識するように。また、自分自身も、残りの人生を有意義に過ごすべく、ただ流されて過ごしているだけの生活を変えなくてはと思いました。

 

まとめ

自分の親が高齢になり、親との関わり方とともに自分の生活設計について、考えなくてはならない時期に来ています。今後必要になるかもしれない親の介護に備えるには、体力、資金、情報を得る力の三つが、私には必要だと考えています。そのため、ランニングや筋トレによる体力づくり、無駄な支出や預金口座の見直しなど将来に向けた貯蓄計画、介護経験者や介護業界で働く知人からの情報収集を始めました。

 

人生は長いようで短いもの。何もしないまま時が過ぎてしまわないよう、体力と相談しながら、悔いのない日々を送りたいと思います。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:田川 輝歩/50代女性。勤続約30年となる会社員を務める傍ら、ファイナンシャルプランナーとストレッチインストラクターの副業をこなすシングルマザー。

マンガ:山口がたこ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
\ この記事にいいね!しよう /
シェアする

  • コメントがありません

気になる記事をまとめ読み

人気連載

新着連載

連載完結

もっと見る

注目記事を探す

人気記事ランキング

アクセスランキング
コメントランキング

お得な無料キャンペーン

暮らしの新着記事

PICKUP