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「彼も土地も私のもの」婚約者を狙う女友だち。SNS投稿で判明した大きな勘違い

私の婚約者・B男の祖父母が広い土地を所有していると知り、「彼も土地も自分のものにする」と言い始めた女友だち。B男本人に交際を断られても諦めず、私の母が大切にしている着物にまで勝手に手を触れました。さらに、B男の実家の持ち物だと思い込んだ屋敷で自分勝手な振る舞いをしたのですが、彼女は大きな勘違いをしていたのです。

 

婚約者を大地主の跡取りだと思い込む友だち

私は大学卒業後、生まれ育った地元へ戻り、大学時代から交際していたB男と同居を始めました。それから3年ほどたったころ、私たちは婚約したのです。すでに両家の顔合わせも済ませており、家族同士の関係も良好でした。

 

そんなある日、B男と一緒に実家を訪れた帰り、隣の家に住むA子に呼び止められました。A子はB男の小中学校時代からの幼なじみであり、私の高校時代の同級生でもあります。A子は高校時代からも、思い込みの激しさから、周囲とトラブルになることが少なくありませんでした。

 

私の持ち物を断りなく使おうとしたり、交際相手がいる男性に強引に近づいたという話を耳にしたりしたこともあり、私はなるべく関わらないようにしていました。

 

A子は、思い出したように尋ねました。

 

「そういえば、B男くんのおじいさんたちって、広い畑を持っていたよね?」

 

後で聞くと、B男は小学生のころ、祖父母の農作業を手伝った話を同級生にしたことがあったそうです。

 

B男が突然の質問に戸惑いながらも、「今も祖父母が郊外に農地を持っているよ」と答えると、A子は急に目を輝かせました。

 

「じゃあ、大地主の跡取りってこと? 近所にある大きなお屋敷も、B男くんの家のものなんでしょ?」

 

A子が指している屋敷には、B男が子どものころに暮らしていた時期がありました。しかし、B男の一家は父親の仕事の都合で一時的にその屋敷を借りていただけで、所有していたわけではありません。

 

B男は「あの屋敷は、父の仕事の関係で一時的に借りていただけだよ。うちのものじゃない」と説明しました。ところがA子は、「またまた、隠さなくてもいいのに」と笑い、まともに取り合いませんでした。

 

私たちはこれ以上話を続けても仕方がないと思い、その場を離れました。しかしA子は、祖父母が農地を所有しているという話だけを信じ、B男が将来すべての土地を継ぐ「大地主の跡取り」だと思い込んでしまったようです。

 

婚約者に交際を迫り母の着物にも手を伸ばす

その数日後、A子はB男にメッセージを送り、「私のほうがあなたにふさわしい」と交際を迫りましたが、B男は私と婚約していることを伝え、きっぱりと断ったとのことでした。

 

しかし、それでA子が諦めたわけではなかったようです。さらに数日後、私は母が結婚式で着た着物を持って、実家近くの和装店を訪れました。自分の結婚式でも着られるよう、状態を確認してもらうためです。

 

店主と着物の状態を確認していると、店の入り口から聞き覚えのある声がしました。

 

「その着物、結婚式で着るんだ?」

 

振り返ると、そこに立っていたのはA子でした。A子は「仕事帰りに私の姿を見かけた」と言いました。店に入ってきた際、私と店主が結婚式について話しているのを聞いたようです。

 

「彼の花嫁になるのは私なんだから、その着物も私のほうが似合うに決まってるでしょ」

 

A子はそう言うと、店主が止める間もなく、状態を確認するために広げていた着物に手を伸ばしました。

 

「やめて! 母の大切な着物なの!」

 

私が慌てて止めようとしたところ、A子が着物を自分のほうへ引き寄せた拍子に、裾の一部が床へ落ちてしまいました。その日は雨が降っており、私やA子の足元の床にはわずかに泥汚れが残っていたため、裾にも汚れが付いてしまったのです。

 

店主から厳しく注意されたA子は、不満そうな表情を浮かべて「少し汚れたくらいで大騒ぎしないでよ。結婚式でB男くんの隣に立つのは、まだあなたとは限らないじゃない」と言いました。そして、ふてくされたように店を出ていきました。

 

着物は店主がすぐに状態を確認し、専門業者へ手入れを依頼することになりました。

 

私がA子の両親にも事情を伝えると、2人は何度も謝罪しました。着物の手入れにかかる費用については、A子側に負担してもらうことになりました。

 

ところが、これだけでは終わりませんでした。

 

 

屋敷を「将来の自宅」と思い込んだA子

数日後、共通の知人から「A子が妙な投稿をしている」と連絡がありました。送られてきたSNSの投稿を確認すると、そこには華やかな着物姿で、大きな屋敷の前に立つA子が写っていたのです。その屋敷は、B男が子どものころに暮らしていた建物でした。

 

投稿には、次のような文章が添えられていました。

 

「将来は大地主の奥さま。このお屋敷も私のものになるかも!」

 

私はあまりの内容に言葉を失い、すぐにB男にも投稿を見せました。しかし、その屋敷はB男の家族が所有しているものではありません。B男の一家は、父親の仕事の関係で一時的に借りて住んでいただけで、現在は何の関係もなかったのです。

 

また、B男の祖父母が所有しているのは、屋敷とは別の場所にある農地でした。B男も将来、農地の管理を一部手伝う予定ではありましたが、屋敷や農地をすべて相続するという話ではありません。

 

私はSNSのダイレクトメッセージでA子へ連絡しました。

 

「投稿に写っている屋敷は、B男の家のものじゃないよ。前にもB男が、昔借りていただけだと説明したよね」

 

すると、A子からすぐに返信がありました。

 

「え? だって、B男くんは昔そこに住んでいたんでしょ?」

 

「住んでいたことはあるけど、所有していたわけじゃないよ。祖父母が持っているのは、別の場所にある農地だから」

 

しばらくして、A子から「そんな話、本気だと思っていなかった」と返事が届きました。けれど、B男は屋敷が自分の家のものではないと、最初からはっきり説明していました。A子が自分に都合のよい情報だけを信じ、思い込みを膨らませていたのです。

 

その後、A子の投稿は削除されていました。

 

大きな勘違いに気付いたA子

それからは、A子がB男に交際を迫ったり、私たちへ連絡してきたりすることはなくなりました。

 

一方、私は予定通りB男と結婚しました。母の着物の手入れも結婚式までに終わり、私の着物姿を見た母は、とても喜んでくれました。

 

結婚後、私も農作業を手伝う中で、土地を所有し続けるには多くの手間や費用がかかることを実感しました。祖父母が農地を維持できているのは、日々地道に管理を続けているからです。

 

A子はB男自身を知ろうとするより、土地や屋敷といった断片的な情報に目を向け、思い込みを膨らませてしまいました。人の気持ちも財産も、自分の都合だけで手に入れられるものではありません。事実を確かめないまま行動した結果、A子は望んでいたものを得るどころか、自分の大きな勘違いに気付くことになったのでした。

 

--------------

土地や屋敷といった表面的な情報だけでB男を判断し、本人の気持ちを置き去りにしたA子。断片的に聞いた話を自分に都合よく結び付けた結果、大きな勘違いをSNSで公表することになりました。人との関係は、財産ではなく、相手を尊重しながら信頼を重ねることで築かれていくものなのかもしれません。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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