楽しかった旅行の帰り道、隣には嫌な予感のする乗客が…
楽しかった旅行も終わり、帰りの飛行機に乗り込んだ私。私の座席は3列シートの真ん中の席でした。
離陸前、隣の通路側の席にやってきたのは、すでにほんのりお酒の匂いを漂わせた中年男性。嫌な予感がしつつも、「機内では静かに寝てくれればいいな……」と祈るような気持ちで座っていました。
しかし、その願いは離陸後にあっけなく打ち砕かれることになります。
「おい、机が傾いてるぞ!」何度もCAさんを呼び出す酔っ払い
飛行機が安定飛行に入り、テーブルを出せるタイミングになると、隣のおじさんは機内販売でお酒を注文。ぐびぐびとお酒をあおり、すっかり酔っ払ってしまいました。
すると突然、おじさんはテーブルに缶を置き、顔をしかめながらCAさんを呼び出しました。
「ちょっとお姉さん!このテーブル、傾いてるんだけど!ビール倒れそうなんだけどどうなってんの!?」
対応に当たったCAさんは「大変失礼いたしました。確認させていただきますね」と、優しく丁寧に応じました。しかし、テーブルにガタつきや傾きは見当たりません。
一度はなだめられて収まったものの、おじさんはお酒が進むにつれてヒートアップ。 数分ごとに何度もピンポンと呼び出しボタンを押し、
「やっぱり傾いてる!点検ミスだろ!」「ちゃんと確認してるのか!?」
と、難癖のようなクレームを大声で繰り返すようになったのです。そのたびにCAさんがテーブルを確認しましたが、異常や不具合は見当たりませんでした。周りの乗客も不快そうに視線を向けており、隣にいる私は生きた心地がしませんでした。

CAさんの“冷静な一言”にスカッと!
何度も呼び出され、理不尽なクレームを受け続けていたCAさん。しかし、顔色ひとつ変えず、終始冷静さを保っていました。
そして、ついに隣のおじさんが「おい!早くなんとかしろよ!」と声を荒らげたときです。
CAさんはしゃがみ込み、おじさんの目線をしっかり見つめながらこう言いました。
「お客様、大変恐れ入ります。先ほどから何度か確認しておりますが、テーブルに異常や不具合は見当たりません」
一瞬「は?」と怒りそうになるおじさん。しかし、CAさんは間髪入れずにこう続けました。
「念のため、お加減を確認させていただけますでしょうか。かなりお酒を召し上がっているご様子ですので、安全のため、これ以上のアルコールのご提供は控えさせていただきます」
淡々と、しかしきっぱりとした口調で告げられたその言葉に、おじさんは一瞬たじろぎます。
すると、後ろの座席あたりから「酔っ払いすぎて、傾いて見えてるんじゃない?」という小声が聞こえ、近くの乗客から思わず笑いが漏れました。
その声が聞こえたのか、おじさんは顔を赤くしたまま口をつぐみました。CAさんが空になった缶を回収すると、出していたテーブルを乱暴に閉じ、そのまま気まずそうに寝たふりを始めたのです。
感情的にならず、スマートに伝える強さ
理不尽なクレームに対しても冷静さを失わず、丁寧にトラブルを解決してくれたCAさん。そのプロフェッショナルな対応に、心の中で大拍手を送った瞬間でした。
旅の最後にヒヤヒヤさせられましたが、CAさんの素晴らしい機転のおかげで、最後はスカッとした気持ちで旅を締めくくることができました。
※AI生成画像を使用しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう一部表現に変更を加えている場合があります。