空港で元カノとまさかの再会。開口一番…
私は昔からブランド品や高級店にはあまり興味がなく、不要なものにはお金を使わないタイプです。若いころ、そんな私の価値観を「お金がないから使えないだけ」「ケチでつまらない男」と見下す女性と付き合っていました。
派手な暮らしを好む彼女とは価値観が合わず、私から別れを告げました。それ以来、会うことはなかったのですが……。旅行当日、空港で思いがけず再会したのです。
搭乗手続きを終え、娘と空港内を歩いていると、偶然、元カノに出くわしました。隣には夫と思われる男性もいます。久しぶりに私の姿を見た元カノは、昔と変わらず上から目線でした。
「前に話してた、貧乏な元彼よ。まさか海外旅行してるなんて意外〜」
そう言って、ニヤニヤしながら近づいてきたのです。さらに、隣の男性まで「子連れなのにエコノミー? 長時間のフライトなのに子どもがかわいそうだな」と、こちらを見下すように言ってきました。元カノも「私たちはビジネスクラスだけどね〜」と続けます。
私は、わざわざ訂正して波風を立てるのも面倒に感じ、「そうなんだ」とだけ適当に返し、娘と足早にその場を離れました。
ついてきた元カノ夫婦。ところが受付で…
その後、私たちは搭乗までの時間をゆっくり過ごすため、航空会社のラウンジへ向かいました。すると、先ほど別れたはずの元カノ夫婦も、後ろからついてくるではありませんか。
私たちがラウンジに入ろうとするのを見た元カノは、「何ここ? 私たちも使えるんじゃない?」と、当然のようについてこようとします。しかし、受付で搭乗券を提示した元カノ夫婦は、スタッフに止められてしまいました。
「恐れ入りますが、こちらのラウンジはビジネスクラス以上をご利用のお客さまなどが対象となっております」
実は、元カノ夫婦が予約していたのはエコノミークラス。「ビジネスクラス」というのは、私に裕福だと思わせるためについた、ただの見栄だったのです。
見栄を張った元カノに、娘が痛烈なひと言
実は私は、普段は無駄遣いをしないものの、大の旅行好き。日頃からコツコツとマイルを貯めており、今回は行きの便だけ、2人分のビジネスクラスを予約していたのです。
状況を理解した元カノは、「えっ……ビジネスクラスなの?」と絶句。すると娘が無邪気に、「パパ、さっきこの人、自分もビジネスクラスって言ってなかった?」と痛烈なひと言を放ちました。顔を真っ赤にする元カノを残し、私たちは悠々とラウンジへ入りました。
座席のクラス以外にもラウンジを利用できる条件はありますが、2人は当てはまらなかったのか、その後ラウンジに来ることはありませんでした。
ラウンジでくつろぎながら、娘が「パパ、あの人のお金持ち自慢、なんだったんだろうね」と不思議そうに聞いてきました。私は「お金の使い方は人それぞれだからね。決めつけちゃダメってことだよ」と笑って答えたのでした。
◇ ◇ ◇
お金の使い方や価値観は人それぞれ。持ち物だけで「お金がない」「ケチ」などと決めつけたり、見下すような言葉を口にしたりするのは避けたいもの。自分の価値観を押しつけず、相手を尊重する姿勢を大切にしたいですね。
【取材時期:2026年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。