赤ちゃんは帝王切開で誕生し、みなさんは目を覚ましたとき、すでに母になっていました。医師からは「くも膜下出血」を起こしていたこと、そしてその影響で右目を失明したことを告げられます。さらに、記憶力や判断力などに障害が残る「高次脳機能障害」と診断されました。
出産後の手続きや育児は、夫が積極的にサポートしてくれました。しかし、みなさんはリハビリ、夫は仕事があるため、赤ちゃんをしばらく乳児院に預けることに。そしてみなさんは日常生活を取り戻すため、歩行訓練や、片目での生活に慣れるための練習を繰り返していったのです。
4カ月ぶりの帰宅。娘との生活が始まったものの…













みなさんは4カ月ぶりに自宅へ戻り、ようやく愛娘を腕に抱くことができました。
家族3人での生活に期待を膨らませていたものの、泣きやまない赤ちゃんのお世話に加え、右目が見えないことによる不自由さにも直面。思い描いていた生活とは異なる現実に、すぐさま引き戻されます。
夫は土日休みのため、平日は赤ちゃんと2人きり。片付かない部屋を見渡しながら、みなさんは「つらい……」と感じていたのでした。
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産後は、赤ちゃんのお世話だけでなく、出産による体のダメージや生活の変化が重なり、心身ともに負担を感じることもあります。つらいときは、ひとりで抱え込まず、家族や周囲の人に頼ることも必要です。
また、多くの自治体では「産後ケア事業」を利用でき、宿泊や日帰り、助産師などによる訪問を通して、心身のケアや育児のサポートを受けられます。自治体のこども家庭センターや保健師、出産した医療機関などに相談できるほか、地域によっては、母子の心身のケアや育児支援を専門とする訪問看護を利用できる場合もあります。困ったときに頼れる場所を知っておくことも、安心して育児を続けていくために大切ですね。
監修:関根直子(助産師)
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