赤ちゃんは帝王切開で誕生し、目を覚ましたときには母になっていたみなさん。医師から「くも膜下出血」を起こしていたこと、その影響で右目が失明したことを告げられます。さらに、記憶力や判断力などに障害が残る「高次脳機能障害」と診断されました。
みなさんは、生まれたばかりの娘を乳児院に預け、4カ月間リハビリに励みます。退院後、ようやく愛娘を腕に抱くことができ、家族での新しい生活を楽しみにしていました。しかし、慣れない赤ちゃんのお世話に加え、障害による日常生活の不自由さも重なり、次第に憂うつな気持ちが募っていき……。
追い詰められていく心に、夫が気づいた異変












「ねえ、泣きやんでよ……」
あやしても泣き続けるわが子を前に、みなさんは次第に気持ちの余裕を失っていきました。障害による不自由さから家事も思うように進まず、「消えてしまいたい」と思うことも増えていきます。
さらに、「娘をかわいいと思えないことがある」と感じる自分を責め、みなさんはますます追い詰められていきました。そんな様子を心配した夫と一緒に精神科を受診すると、みなさんは「うつ状態」と診断されたのです。
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産後は、慣れない育児や睡眠不足などが重なり、心身ともに大きな負担がかかることがあります。つらい気持ちが続いたり、「消えてしまいたい」と感じたりするときは、ひとりで抱え込まず、家族や身近な人に気持ちを伝えるほか、産婦人科や精神科・心療内科などの医療機関、地域の「こども家庭センター」に相談することもひとつの方法です。地域によっては、母子の心身のケアや育児支援を専門とする訪問看護を利用できる場合も。
また、つらい気持ちを抱えているときや、すぐに誰かに相談したいときは「#いのちSOS」(0120-061-338)や「よりそいホットライン」(0120-279-338)など、24時間対応の電話相談窓口もあります。
心や体からのSOSを見過ごさず、周囲の人や専門機関を頼ることも、自分自身と赤ちゃんを守るために必要なことだと、前向きに受け止めたいですね。
監修:関根直子(助産師)
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