赤ちゃんは帝王切開で誕生し、目を覚ましたときには母になっていたみなさん。医師から、出産時に「くも膜下出血」を起こし、その影響で右目を失明したと告げられます。さらに、記憶力や判断力などに障害が残る「高次脳機能障害」と診断されました。
4カ月間の入院とリハビリを経て、みなさんは赤ちゃんとの新生活をスタート。しかし、慣れない育児に加え、障害による不自由さもあり、毎日の生活は思うようにいきません。泣き続ける赤ちゃんを前に次第に自分を責めるようになったみなさんは……。
追い詰められた妻が下した決断は…










「この子をお世話したくない……」
精神科で「うつ状態」と診断されたみなさんは、娘と2人きりで過ごすことさえつらいと感じるほど、心身ともに追い詰められていました。
やがて、愛するわが子の泣き声にさえ恐怖を感じるようになり、夫に「しばらく実家に帰りたい」と相談します。しかし、自宅から実家までは片道5時間。簡単に行き来できる距離ではありません。それでも夫はみなさんの思いを受け止め、実家を頼ることにしたのでした。
◇ ◇ ◇
みなさんが、自分のつらさを夫にきちんと伝え、「助けてほしい」と声を上げられたことは、とても大切な一歩だったのではないでしょうか。つらい状況にあるとき、自分の気持ちを言葉にしたり、誰かに助けを求めたりすることは、決して簡単なことではありません。それでも、SOSを出すことは、自分自身や子どもを守ることにもつながります。
また、気分の落ち込みが続く、育児がつらい、子どもと2人でいることに不安を感じるときは、産婦人科や精神科・心療内科のほか、自治体の保健センターや子育て相談窓口などに相談する方法もあります。そのときの自分に合った支えを得ながら、少しずつ心と体を休ませていきたいですね。
監修:関根直子(助産師)
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