初めての生理に不安でいっぱい
私が初潮を迎えたのは、小学校高学年のときでした。
授業の合間にトイレへ行くと、下着に血がついていることに気づきました。生理については学校でも少し習っていたため、「これが生理なんだ」ということはわかりました。ただ、実際にどう対処すればいいのかまではわからず、戸惑ってしまいました。
驚きと不安でいっぱいになり、泣きたいような気持ちで保健室へ向かいました。
事情を話すと、先生はナプキンと替えの下着を用意してくれました。トイレで着替えて保健室へ戻ると、生理の仕組みやこれから気をつけることなども教えてくれ、私は少しずつ落ち着きを取り戻していきました。
「役所に届けなきゃね!」
話が一段落したころ、先生が突然こう言ったのです。
「役所に届けなきゃね!」
私は一瞬、何を言われたのかわかりませんでした。「初潮を迎えたら、何か特別な手続きをしなければいけないの?」「役所に行って何をするの?」と、頭の中は疑問だらけに。
私が本気で戸惑っていることに気づいたのか、先生はすぐに「冗談だよ」と言いました。
どうやら場を和ませるつもりだったようですが、当時の私は初めての生理でとにかく不安な状態。冗談として受け止める余裕はまったくありませんでした。
その後、親戚の年上の女性からも似たようなことを言われたことがあり、もしかすると当時、私が住んでいた地域や世代ではよくある冗談だったのかもしれません。それでも私は、「どうしてそんなことを言うんだろう」とずっと心に引っかかっていました。
今では私自身も親になり、子どもが初潮を迎える年齢に近づいてくるにつれて、あの日のことを改めて思い出すようになりました。
大人からすれば何気ない冗談でも、初めての出来事に戸惑っている子どもにとっては、本気で受け止めてしまうこともあります。
だからこそ、自分の子どもがその日を迎えたときには、不安を増やすのではなく、「大丈夫だよ」と安心させてあげたい。私自身の経験を生かして、できるだけやさしく寄り添いたいと思っています。
著者:神谷まりな/30代女性・夫と2018年生まれの娘との3人暮らし。歯科助手として3年勤務経験あり。自身の経験や趣味をもとに、歯科関連、アニメ・映画、生理に関する記事を執筆している。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
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