とうとうやってきた出産の日。陣痛の間隔が狭まり、人生初の分娩台へ。いまだかつて経験したことのない陣痛の痛み、出産という恐怖に、緊張して体が固まっていました。そんな私が赤ちゃんを産むまでの体験談を紹介します。
初めての出産! 緊張して体がガチガチに
分娩台へ移動したとき、私の緊張は最高潮に達していました。人生で初めて経験する陣痛の痛み、そして出産という未知の世界。頭の中は「恐怖」でいっぱいでした。
今だからこそ言えることですが、緊張で硬直した体だと、陣痛の痛みを感じやすくなるうえにじょうずにいきめません。私の呼吸はどんどん荒くなり、手足はしびれていました。助産師さんは「そんな呼吸だと酸素が体中に行き渡らない。赤ちゃんも苦しいよ!」と言っていました。
いきみ方がわからない!
助産師さんからアドバイスをもらい、陣痛がきたら「うー」と声を出しながらいきみを逃し、陣痛の波がおさまったら深く深呼吸をしました。呼吸を整えると、手足のしびれがなくなりました。その後、「いきんでいいよ」という助産師さんの合図にあわせて力を入れます。しかしじょうずにいきめません。
コツをつかむとスムーズに
そのとき助産師さんから、背中と腰は分娩台から浮かさずに、あごを引き、おへそのほうをのぞき込む姿勢を意識するように言われました。両足は外側に力を踏み込みます。あとは赤ちゃんが産道を降りてくるイメージをしながらいきむ!
助産師さんの言われた通りにやってみると、「その調子!」と助産師さんが励ましてくれました。いきむコツをつかむとスムーズになり、5回ほどいきんだあとに赤ちゃんがスルリと出てきました。
いきんでいる間は、ママにとって苦しい時間です。ただ、それは赤ちゃんも同じ。いきんでいる間、赤ちゃんもストレスを感じると聞きました。助産師さん、そして赤ちゃんも一緒だということを胸に出産を乗り切りたいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。