いつもより少ない女子
ある日、プールの授業がありました。その日は生理ではなかったため、私はいつも通り更衣室で水着に着替え、プールサイドに整列しました。
ところが、周りを見ると、いつもより女子の人数が明らかに少なかったのです。自由時間によく一緒に過ごしている友だちの姿も見当たりません。
見学者が座る場所に目を向けると、そこには友だちをはじめ、何人もの女子が座っていました。その様子を見て、「生理とか風邪で見学している子が多いのかな」と思いました。
男子のひと言が気になって
自由時間になり、プールの中で好きに泳いでいたときのことです。以前から「プールの授業が苦手」と話していた男子が、私のそばまで泳いできました。
すると、その男子が「女子って、生理になったらプールの授業を休めるからいいよね」と言ったのです。今振り返ると、「好きで生理になっているわけじゃないのに」と思いますが、当時の私はまだ小学生。突然そう言われても、どう返せばいいのかわからず、何も言えませんでした。
それ以来、「私がもしプールを休んで見学していたら、ほかの男子からも『生理で休んでいる』とか、『女子は生理でプールを休めていいな』と思われるのかな」と、気にするようになってしまったのです。
これまでずっと好きだったプールの授業が、なんだか憂うつに感じるようになりました。
保健の授業で知ったこと
そんなある日、天候の関係でプールの授業が中止になり、代わりに保健の授業を受けることに。その日のテーマは第二次性徴で、男女それぞれに起こる体の変化について先生から説明がありました。
生理についての話もあり、体調によっては運動を控えたり、プールを見学したりすることもあると、先生は説明しました。そして、「生理は成長に伴う自然な体の変化の1つです。入りたくてもプールに入れないこともあるので、見学している人をからかったりすることではありません」と話してくれたのです。
その言葉を聞き、私は気持ちが少しラクになりました。
保健の授業を受けてから、生理などを理由にプールを見学することを、以前ほど恥ずかしいとは思わなくなりました。それまでは周囲からどう見られるかばかり気にしていましたが、生理は成長に伴う自然な体の変化であり、それぞれの体調に合わせて過ごしていいのだと知ることができたからです。
先生がクラス全体に説明してくれたことで、「自分だけが気にしすぎなくてもいいんだ」と思えるようになりました。あのとき、生理についてみんなで知る機会があったことは、私にとって大きな安心につながったと感じています。
著者:中島葵/20代女性・看護師として病棟に勤務している。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
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