閉経の1年ほど前から経血量が急増
40代の半ばまで、毎月ほぼ順調に生理があり、生理痛やPMS(月経前症候群:生理の3〜10日くらい前から起こる体と心の不調)も生活に支障が出るほどではありませんでした。少し下腹部が痛くなったり、生理前に食べすぎたりすることはありましたが、大きな悩みはなかったと思います。
ところが40代後半になり、生理の出血量が急に増えました。いつも通り仕事をしていても漏れてしまうような状態で、こまめにトイレへ行っていましたが、洋服を汚してしまうことが何度もありました。
当時の私は、閉経が近づくと生理の出血量が減り、周期も不規則になっていくものだと思い込んでいました。そのため、自分の体に何が起きているのかわからず、仕事仲間にもうまく説明できませんでした。
閉経を受け入れられず心が限界に
もともと実年齢より若く見られることが多かったため、自分の体はまだまだ若いと思い込んでいたのです。そのため、40代後半に閉経を迎えたときは、大きな衝撃を受けました。
もう子どもを授かることは難しいのだという現実にも直面し、気持ちは次第に落ち込んでいきました。
「更年期障害」という言葉にも強い抵抗感がありました。更年期に差しかかっている自分を認めたくない気持ちがあり、必要な情報から距離を置いていたように思います。
やがて気分の落ち込みなどの心の不調が深刻になり、病院でうつ病と診断されました。
30年以上続けた仕事を離れることに
心身の不調は仕事にも大きく影響し、30年以上続けてきた仕事から離れることになりました。
あれから約4年がたち、現在はは少しずつ心身の調子を取り戻してきています。今は無理をせず、自分のペースで新たな事業の立ち上げに取り組んでいるところです。
まとめ
今回の経験を通して、生理について知っているつもりでも、更年期に起こる変化については十分理解していなかったことに気付きました。もっと早く更年期と向き合い、情報に触れるきっかけがあれば、違った選択もあったかもしれません。これからは私自身も体の変化について学び続けたいと思います。そして、生理や更年期について、誰もが自然に知識を得られる環境が広がってほしいと願っています。
医師による解説:閉経前後に起こりやすい心身の変化
閉経が近づくと、生理の周期や出血量が変化し、心にも不調が現れることがあります。更年期に起こる変化と受診の目安を解説します。
閉経前は生理の出血量が増えることも
閉経が近づくと、生理の周期が短くなったり長くなったりするほか、出血量が増減することがあります。ただし、衣服を何度も汚すほど出血が多い場合は、更年期による変化だけでなく、子宮筋腫(子宮にできる良性の腫瘍)や子宮腺筋症(子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉内で増える病気)などが隠れている可能性もあります。急に出血量が増えた場合や、出血が長く続く場合は、婦人科を受診しましょう。
更年期の心身の不調を見逃さないために
更年期には、女性ホルモンの変動に加え、仕事や家庭環境などの影響が重なり、気分の落ち込みや不安、不眠などが現れることがあります。ただし、こうした症状は更年期だけでなく、うつ状態、甲状腺機能の異常、貧血などでも起こることがあります。日常生活や仕事に支障が出るほどつらい状態が続く場合は、我慢せずまず婦人科やかかりつけ医に相談し、必要に応じて心療内科や精神科につなげてもらうことが大切です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:早川 潤先生(早川クリニック 院長)
著者:前澤来夢/50代女性・自由業
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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