孫の塾代として毎月3万円を援助
私には息子のA男がいます。A男には中学2年生の息子がおり、私にとっては孫にあたります。孫は学校の勉強が少し難しくなってきたころ、友人に誘われたことをきっかけに塾へ通い始めました。
しばらくして、A男から相談がありました。
「塾って意外とお金がかかるんだよ。塾代、少し援助してもらえないかな」
孫の勉強のためなら、私もできる範囲で応援したいと思いました。そこで私は、「かわいい孫のためだもの。もちろんよ」と二つ返事で快諾しました。
そして、塾代の足しとして毎月3万円をA男に渡すことにしたのです。A男からはそのたびに「助かるよ」「本人も頑張ってる」と言われていました。
私も孫の役に立てていることがうれしく、それから毎月欠かさずA男の口座に3万円を振り込んでいました。
孫の言葉に困惑
そんなある日、久しぶりに孫へメッセージを送りました。学校生活についてやりとりする中で、私は何げなく、「勉強も忙しいでしょう。塾は頑張ってる?」と尋ねました。
すると、ほどなくして孫から返信がありました。
「塾? もうとっくに辞めたよ」
私は思わずスマートフォンの画面を見返しました。
詳しく聞くと、孫は数カ月通ってみたものの、自分には塾で勉強するスタイルがあまり合わないと感じるようになったとのこと。
また、孫は剣道部に所属しており、高校でも剣道を続けたいと考えていました。そこで両親と相談し、塾を辞めて学校の勉強は自分で進めながら、部活動や自主練習にも力を入れることにしたそうです。
孫によると、A男もその話し合いに加わっていたそうです。そのため、孫が塾を辞めたことは知っているはずです。それなのに私は、孫が塾を辞めてからも4カ月間、毎月3万円を「塾代」としてA男に渡し続けていたのです。
塾代ではなかった12万円の行方
後日、私はA男を家に呼び出し「孫はもう塾を辞めていたんですって?」と確認しました。するとA男は一瞬黙り込み、気まずそうな表情で「……本人から聞いたの?」と言いました。
私は「塾を辞めた後も、私は毎月3万円渡していたよね。あのお金、何に使っていたの?」と続けました。
しばらく言葉を濁していたA男でしたが、やがて「車のローンやクレジットカードの支払いに使っていた」と白状しました。
私が振り込んだ3万円は孫の塾代として取り分けられることなく、車のローンやクレジットカードの引き落としなど、A男の日々の支払いに使われていたそうです。孫が塾を辞めた後も、そのことを私には伝えず、4カ月にわたって毎月3万円を受け取り続けていたのでした。
その額は4カ月で合計12万円。A男は開き直ったように「塾代が必要なくなっても、家計の支払いに使えばいいと思ってたんだよ」と言いました。
私が「お嫁さんも、私が毎月3万円を渡していることは知っているの?」と尋ねると、A男は黙り込みました。後からA男の妻にも確認すると、私が塾代を援助していたこと自体知らなかったのです。
「私はあなたの生活費を援助していたんじゃないよ。孫の塾代だから渡していたの」
そして私は「孫が塾を辞めた以上、これから毎月3万円を渡すことはしない」とA男に伝えました。A男は不満そうな様子を見せながらも、最後には「……わかった」と答えました。
援助を打ち切ったその後
さらに私は、「孫が塾を辞めた後に渡した12万円については、少しずつでいいから返してほしい」と伝えました。しばらく話し合った末、A男も自分が黙ってお金を受け取り続けていたことについては反省したようで、「わかった。毎月少しずつ返すよ」と約束。それ以来、毎月決めた額を返してくれています。
A男によると、その後は飲み会に行く回数を減らすなどして、毎月の支出を見直しているとのことです。
もちろん、孫を応援したい気持ちは今も変わりません。今回のことで、誰かを助けたいという気持ちと、お金の使い道をきちんと確認することは別なのだと気付きました。これから孫を支えるときは、本人にも必要なものを確認しながら、できる範囲で力になりたいと思っています。
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家族のためを思って始めた援助でも、知らないうちに使い道が変わってしまえば、金銭面だけでなく信頼関係にも影響を及ぼしかねません。今回の出来事は、身近な相手だからこそ、お金を渡す目的や状況の変化について率直に共有することの大切さを考えさせられる出来事でした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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