湯船に浮かんでいたもの
今から20年以上前、私が幼稚園児くらいだったころのことです。私は母と弟と一緒にお風呂に入り、湯船につかっていました。
ふとお湯を見ると、赤いものがひらひらと浮いています。不思議に思い、「お母さん、これ何?」と尋ねると、母は少し困ったような表情を浮かべ、「血だよ」とだけ答えました。
当時の私は「お母さん、大けがしたの? 病気なの!?」と心配になりましたが、それ以上の説明はありませんでした。母の様子を見て、「これ以上聞かないほうがいいのかな」と思ったことを覚えています。
生理が始まって気づいたこと
それから10年ほど経ち、私にも生理が始まりました。当時の私は、経血でお風呂を汚してしまうのが気になり、生理中は家族の中で最後に入浴するようにしていました。
そんなある日、入浴中に経血を目にした瞬間、幼いころの記憶がよみがえったのです。
「ああ、あのときの血は生理によるものだったんだ」
そこで初めて、母は生理中に私たち姉弟をお風呂に入れてくれていたのだと気づきました。
大人になった今、私自身が生理のつらさを経験したからこそ、毎晩のようにお風呂で大騒ぎする幼い私たちの相手をしていた母の大変さを想像できるようになりました。そんな母に、心から「ありがとう」と「お疲れさま」と伝えたいです。
友人たちのお風呂事情
それからさらに年月が経ち、私は子育て中の友人たちに、生理中は子どもとのお風呂をどうしているのか聞いてみたことがあります。
話を聞くと、タンポンを使用して子どもと一緒に入る人もいれば、その日は夫にお風呂を任せるという人もいました。また、ある友人は子どもに経血を見られたことをきっかけに、女性の体や生理について、子どもにもわかるように話したそうです。
幼いころは意味がわからなかった母とのお風呂の記憶も、自分に生理が始まったことで、見え方が大きく変わりました。さらに友人たちの話を聞き、生理中の子どもとのお風呂には、それぞれの家庭に合った方法があることも知りました。
もし将来、私にも子どもができ、生理中のお風呂をどうするか悩むことがあれば、母や友人たちのことを思い出しながら、そのときの自分や家族に合った方法を選びたいと思います。
著者:網田透子/20代女性・クリニック勤務。うっかり屋な性格で、生理にまつわる失敗やトラブルを多数経験。自身の体験を振り返りながら執筆している。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
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