みおくんをひとり寝させることを決めた花は、耳栓を装着。ぐっすりと眠りますが、深夜3時ごろ、息子が夜泣きをしていると自宅のチャイムが鳴ります。
チャイムの主は隣人の江崎さん。気づいた夫が玄関の扉を開けると「申し訳ないけど、声が響いちゃってうちも眠れないのよ」とみおくんの泣き声を指摘され、さらにネントレについて伝えると「親がラクしようとして、あんまりかわいそうなことしたらダメよ!」と言われてしまいます。
「近所迷惑だからリビングで寝かしつけたよ」という夫に妻は…
















夜の寝かしつけを頼んだところ、夫は「花は昼間ひとりで家にいるんだから、夜くらいやってよ」——。
朝早くから仕事に出かける夫に「無理だから、お願いね」と念押しされると断れず、つわりに苦しみながらみおくんをあやす花は、自分のやり方に理解を示してくれない人たちに怒りを募らせ、涙を浮かべるのでした。
妊娠中、夜泣きする子をひとりで見るのは過酷なこと。ただ、隣人の江崎さんがネントレを疑問視したのも、保育園の先生が離乳食の開始を勧めたのも、みおくんのことを気にかけ、心配していたからこそではないでしょうか。
赤ちゃんが自分で眠りにつく力を育てるネントレ(睡眠トレーニング、寝かしつけトレーニング)にはさまざまな方法がありますが、今回の花のように、赤ちゃんを別の部屋にひとりで寝かせることは控えたいところです。乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクに加え、ベッドからの転落や寝具による窒息などの事故が起きても、異変に気づきにくいおそれがあります。
乳幼児突然死症候群のリスクを下げるため、1歳になるまではあおむけで寝かせることが大切です。また、できれば1歳を迎えるまでは、赤ちゃんの異変に気づきやすいよう、親と同じ寝室で寝かせるようにしましょう。なお、大人と同じ寝具で寝ると、大人の体や寝具によって赤ちゃんの口や鼻がふさがれ、窒息につながるおそれがあるため、ベビーベッドなど大人とは別の寝具に寝かせるようにしてください。
そして、保育園の先生が勧めた離乳食の開始も、子どもの成長や発達に必要なことです。最初のうちは母乳や育児用ミルクでまかなえていた栄養も、赤ちゃんが成長するにつれ、それだけでは不十分になっていきます。また、「口に入れる」「かむ」「飲み込む」といった動きや「目で見たものをつかんで口に入れる」という動作を育むためにも、適切な時期に離乳食を開始することが大切です。
とはいえ、なかなか泣き止まない子をひとりきりであやし続け、心身に余裕がなくなると、周囲からの言葉を責められているように感じることもあるでしょう。そんなときは、ひとりで抱え込みすぎないことも大切です。身近な人には打ち明けづらいという場合は、お住まいの地域の「こども家庭センター」など、自治体の相談窓口を頼るのもひとつの方法です。
なかには「育児の愚痴はこぼしづらくて……」という人もいることでしょう。しかし、育児の大変さを打ち明けることは愚痴ではありません。抱えている大変さを言葉にするだけでも、少し心が軽くなるのではないでしょうか。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:関根直子(助産師)
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神谷もち
