忙しさの中で見過ごした喉の違和感
当時の私は仕事が忙しく、疲れはピークに達していました。そんな中、喉の奥にわずかな違和感を覚えるようになったのです。
しかし、その時点では強い痛みや高熱はありませんでした。「風邪のひき始めかもしれない」と軽く考え、市販薬を飲んで様子を見ることに。仕事を休むこともなく、そのまま数日を過ごしていました。
突然襲ってきた激しい痛みと高熱
週末の夜、喉の状態が一変しました。激しい痛みが現れ、唾を飲み込むことさえつらく感じました。
体温を測ると、39度近くまで上がっていました。寒気と頭痛も重なり、その夜はほとんど眠ることができませんでした。
翌朝、鏡で喉の奥を確認すると、扁桃が真っ赤に腫れ、白い膿のようなものも付着していました。それを見て、「これはただの風邪ではないかもしれない」と不安になり、休日診療所を受診しました。
医師の診断は
診察の結果、急性扁桃炎(きゅうせいへんとうえん/喉の奥の左右にある口蓋扁桃が、ウイルスや細菌などの感染によって炎症を起こす病気)と診断されました。
医師からは、「もう少し我慢していたら、入院が必要な状態になっていたかもしれません」と言われ、症状を軽く考えていたことを後悔しました。
抗菌薬と解熱鎮痛薬を処方されましたが、数日間は固形物を飲み込むことができず、ゼリー飲料だけで過ごしました。体力も大きく落ち、普段の生活に戻れるようになるまで、1週間以上かかりました。
当たり前のように食事ができることや、体調を崩さずに過ごせることのありがたさを、身をもって感じた日々でした。
まとめ
忙しさを理由に体の変化を後回しにしていた私にとって、この経験は、軽い違和感でも急に悪化することがあると知り、自分の体調に目を向けるきっかけになりました。あのとき無理を続けず、もう少し早く休んだり受診したりする選択もあったのかもしれないと、今でも思っています。
医師による解説:急性扁桃炎の症状と治療
急性扁桃炎では、喉の強い痛みや発熱、扁桃の腫れなどが現れます。原因によって治療が異なるため、症状の特徴と重症化を疑うサインを解説します。
急性扁桃炎に見られる主な症状とは
急性扁桃炎は、ウイルスや細菌などの感染によって、喉の奥にある扁桃に炎症が起こる病気です。喉の痛みや発熱、扁桃の赤みや腫れのほか、白い膿の付着が見られることもあります。
抗菌薬の使用は原因を見極めて判断
治療は原因や症状に応じておこなわれ、痛みや発熱を抑える薬が使われることがあります。細菌感染が疑われ、医師が必要と判断した場合には、抗菌薬を使用することがあります。一方、ウイルスが原因の場合、抗菌薬は効きません。
強い喉の痛みが続く場合の注意点
唾や食べ物を飲み込めないほど痛みや、口を開けにくい症状は、扁桃の周囲に膿がたまる「扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)」でも見られます。状態によっては、点滴や排膿(はいのう/体内で細菌感染や炎症によって生じた膿を、体の外へ排出する処置)、入院治療が必要になる場合があります。このような症状がある場合は速やかな受診が必要です。呼吸が苦しい場合は、直ちに医療機関を受診してください。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)
著者:佐藤そのこ/30代女性・パート
イラスト:山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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