「出産してから私だけでお世話できるかな……」
当時都内に夫と2人で暮らしていた茜さんは、妊娠中期ごろにふとそんな不安を覚えました。
夫は仕事が多忙で、いつも帰宅時間が遅く、出張などで休日出勤が発生することもあり、産後しばらくはワンオペになりそうだと思ったのです。
「実家近くに……引っ越して暮らしたらどうだろう……」
夫に相談すると快諾してくれ、胸をなで下ろした茜さん。しかし、夫の仕事が立て込んでいるため、しばらくは別居することになったのでした。
なかなか終わらない検査






実家近くのアパートに引っ越した茜さんでしたが、やはり事前に言われたとおり夫は仕事が忙しく、会いに来てくれることはおろか、LINEの返信や電話などの連絡もほとんどなく、ひとりでの生活に少し不安を抱きます。
ただ、返信が遅いのはいつものこと……と、あまり気にしないようにして、いつも通りの生活を送っていました。
そして、妊婦健診へ出かけ、エコー検査をしてもらう茜さん。いつもより長いような? と思っていると、「う~ん……羊水が多いですね……」と思いもよらぬ報告が。
「え……」
中々終わらないエコー検査に、茜さんの頭の中は不安でいっぱいになってしまったのでした。
◇ ◇ ◇
妊婦健診でいつもと違う指摘を受けると、不安な気持ちになるのは当然のことですよね。今回「羊水が多い」と言われましたが、これは赤ちゃんの周りにある羊水の量が通常より多い状態だったのでしょう。羊水は赤ちゃんが飲み込んで吸収し、尿として排出されることで量が調整されているため、赤ちゃんの飲み込む機能や消化管の異常のサインとされることもありますが、原因が特定できないケースも多く、必ずしも赤ちゃんに異常があるとは限りません。
もし気になることを指摘されたときは、その場で医師や助産師に疑問や不安をしっかり伝えることが大切です。また、茜さんのように夫の多忙などで話せる相手がそばにいない状況では、不安がより大きくなることもあります。実家の家族や信頼できる人に話を聞いてもらったり、自治体の妊婦相談窓口を活用したりすることも、気持ちを楽にする助けになるかもしれませんね。
監修:関根直子(助産師)
著者:いもやまようみん
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