友人と旅行中のはずの妻が、なぜここに…
慌ただしく準備に追われていた私は、そのことを妻に伝えないまま出発してしまいました。一方、妻は私が出発する前に、「友だちと1泊旅行に行ってくるね」と言って家を出ていました。私は特に疑うこともなく、「楽しんでおいで」と送り出していたのです。
無事に仕事を終えた夜、私は女社長と一緒に、ホテル近くのレストランへ食事に出かけました。すると、店内の奥に見覚えのある女性の姿が……。そこにいたのは、なんと友人と旅行に行っているはずの妻だったのです!
しかも、妻の向かいには見知らぬ男性が座っていました。2人はどう見てもただの友人には見えず、恋人同士のような親密な雰囲気。驚いた私は、妻に気づかれないよう、少し離れた席から2人の様子をうかがうことにしました。
「俺、社長なんだよね」得意げな男の正体は
すると、男性が妻に向かって得意げに話し始めました。「俺、社長じゃない? だから遠慮しなくていいよ。ホテルももちろん、スイートを取ってあるからさ」
それを聞いた妻は、「え〜! 素敵〜♡」と目を輝かせて大喜び。私は、妻が友人との旅行だと嘘をつき、男と会っていたことをはっきりと悟りました。怒りで手が震え、今すぐ文句を言ってやりたい気持ちを必死にこらえていた、そのとき……。
女社長は信じられないといった表情で立ち上がり、「……ちょっと待って。あいつ、私の弟なんだけど」とつぶやきました。なんと、妻の不倫相手は、私の会社の女社長の実の弟だったのです!
「社長は私よ」不倫相手が顔面蒼白
弟は仕事が長続きせず、少し前に社長が「これが最後のチャンス」と情けをかけ、自分の会社で雇ったばかりだったそうです。私とは部署も勤務地も違っていたため、面識はありませんでした。
それにもかかわらず、弟は妻に「自分が会社の社長だ」「将来は会社を自由にできる」と嘘をつき、羽振りのいい男を演じていたのです。
社長は、弟を雇う際に「これが最後のチャンス。問題を起こしたら会社を辞めてもらう」と釘を刺していたようです。激怒した社長は、そのままズンズンと弟の席へ歩み寄りました。
弟は、姉である社長の姿を見るなり顔面蒼白に。しかし、時すでに遅し。「俺は社長」と豪語していた弟に対し、社長は冷たく言い放ちました。
「何を勘違いしてるの? あなたの会社の社長は私よ。あなたには会社を辞めてもらう。帰ったら正式に話をしましょう」
嘘がバレた妻と不倫相手の末路
さらに社長は、会社の名前を勝手に使って女性に近づいていたことにも大激怒。これまで家族だからと続けてきた援助もすべて打ち切り、「これからは自分の力で生活しなさい」と突き放しました。
そこで初めて、不倫相手が社長でも将来の社長でもないと知った妻。「そんな話、聞いてない!」と弟を責め立て、今度は私の姿に気づくと、「まだ何もしてないの!」「ちょっと食事してただけなの!」と泣きついてきました。
しかし、私は冷ややかな声で告げました。「俺が出張してるからって、安心して不倫旅行してたんだろ? 俺が知らないだけで、今までもこういうことをしてたんじゃないのか。もう信用できない」
その後、私は妻との離婚を決断。不倫相手である社長の弟も、これまでの勤務態度なども踏まえて改めて処分が検討され、最終的に会社を去ることになりました。姉からの援助も打ち切られ、自分の力で生活していかなければならなくなったようです。
出張先が急きょ変更になったことで、絶対にバレないと思っていた妻の不倫は、思わぬ形で発覚。妻と離婚した後、私は新たな人生を前向きに歩み始めています。
◇ ◇ ◇
人間関係において、信頼はとても大切ですよね。しかし、その信頼を裏切るような言動があれば、関係を続けることが難しくなってしまうこともあります。
今回のように、思いもよらない偶然から隠していた事実が明らかになることも。大切な人との信頼関係を守るためにも、相手を傷つけるような嘘や裏切りは避け、誠実な行動を心がけたいですね。
【取材時期:2026年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。