「まぁ……今のところは大丈夫だと思うのですが」
「一度、大学病院で見てもらいましょうか」
羊水が多いことについて、医師はていねいに説明してくれました。そして、エコーの性能がよい大学病院をすすめてくれたのです。
いつもより検査に時間がかかり、羊水が多いと言われ戸惑った茜さんでしたが、「でも……今のところ赤ちゃんも元気だったし、大丈夫だよね」と、それほど不安には感じていなかったのでした。
残り少ない妊婦生活をエンジョイして、不安を解消!


※誤「羊水過多が」→正「羊水過多は」

※NICU…「Neonatal Intensive Care Unit:新生児集中治療管理室」早産児や低出生体重児など、ハイリスクな赤ちゃんの治療やケアをする集中治療室



翌週、茜さんは大学病院へ。やはり他の妊婦さんより羊水が多いとわかりました。ただ、羊水過多の原因は不明なことが多いようで、医師からは「生まれてみないと何とも言えないです」と伝えられます。検査結果を受け、医師は、NICU併設の総合病院で出産するように言いました。
不安はあるけれど、生まれてみなければわからない。そうであれば……。
「残り少ない妊婦生活を楽しもう!」
茜さんは自ら妊婦生活を充実させることで不安を解消しようとしました。ベリーペイントのように、妊婦である今しかできない体験は、とても気分が上がったようです。しかし相変わらず夫は仕事が忙しいようで、返信が来るどころか、既読すらつかなかったのでした。
◇ ◇ ◇
今回伝えられた「羊水が多い」という状態は、医学的には「羊水過多症」と呼ばれます。赤ちゃんが羊水をうまく飲み込めていなかったり、消化管に何らかの問題があったりすることで起こることがありますが、生まれてからでないと原因がはっきりしないということも。今回医師が茜さんに「生まれてみないとなんとも言えない」と伝えたのも、そういった事情からのようです。また、お母さんの糖尿病や胎盤血管腫などが原因の場合もあります。
羊水過多症の場合、今回のようにより精度の高い検査ができる大学病院や、NICU(新生児集中治療管理室)が併設された病院をすすめられることもあります。不安なことがあれば医師や助産師に気軽に相談しながら、妊娠生活を大切に過ごせるといいですよね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修者:関根直子(助産師)
著者:いもやまようみん
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いもやまようみん