顔がふっくらしてきたのでエステサロンへ
職場の同僚とも仲良くなり、仕事にも慣れてきて充実した日々を送っていたある日、友だちに「自宅でエステサロンを開業している人がいるから行ってみないか」と誘われ、行くことにしました。
顔が少しふっくらしてきて、右耳の下から顎にかけても、筋肉が付いたのか腫れ気味になっていたことが気になっていたためです。
施術中に顔の腫れを指摘されて
私の顔を触るなり、「すごい腫れているね」と指摘されました。やっぱりプロの人は、触るだけでわかるのだと思って「そこを重点的にやってください」とお願いしました。
しかし、「いや、あまり触らないほうがいいよ。筋肉が腫れてるだけじゃないみたいだし。しこりみたいな硬いものがあるから病院で診てもらったら?」とアドバイスを受けました。
たしかにしこりのような硬いものが出始めていましたが、触っても痛くなかったし少し腫れてるくらいなので「病院は行かなくてもいいや」と軽く考えていました。そんなとき、日を追うごとにしこりが大きくなり目立ち始めたころに歯を抜いたことを思い出し、念のためいつもの歯科医院へ行くことに。
症状を説明して口の中を見るなり、「この腫れは歯から来るものじゃない。そもそも腫れている部位が違う」と言われ、「では何ですか?」と質問すると「恐らく耳下腺の腫れでしょう。近所の耳鼻科に紹介状を書くから行っておいで」と言われました。
早速、近くの診療所を受診し、耳の中を検査してもらいましたが、「ここではわからないので総合病院で診てもらってください」と言われ、総合病院を受診しました。
総合病院へ行くとまさかの結果が
総合病院の耳鼻咽喉科で腫れている箇所の細胞を取って検査してもらいました。「しこりは良性の瘤(こぶ)みたいなものだから気にしなくても良いけど、まだ若いから目立つし取っておいたほうが良いかも。一応、採取した細胞を詳しく調べてみますね」と言われ、「次は結果を知らせますので3週間後に来てください」と言われました。
その後、病院に再度行ってみると「思っていた結果と違っていました。検査の結果、悪性腫瘍であることがわかりました。腺様嚢胞がん(せんようのうほうがん:分泌腺から発生する悪性腫瘍で、まれな腫瘍の一つ)です」と。
聞いたことのない病名でした。さらに続けて「耳の下の耳下腺にできる珍しいがんです」と診断されました。「転移する可能性があるので、手術で取りましょう」と言われ、早速日程を決めて手術しました。
初めて全身麻酔を受け、手術は5時間ほどかかりました。腫瘍は無事に取り除かれました。取り除かれた腫瘍は4cmほどの大きさだったそうで、その後、主治医の治療方針で放射線治療と抗がん剤治療も受けました。
その後もがん専門の病院へ定期的に通っていますが、転移はなく、普段通りの生活を送っています。抗がん剤治療では、私の場合、入浴時にそうめんの束ほどに感じる量の髪が抜けましたが、放射線治療では大きな副作用を自覚することはありませんでした。アラフォーの今は半年に1度の経過観察となっています。
まとめ
右耳の下のしこりに気付いたとき、痛みもなく、ネットで見た情報から「大丈夫だろう」と思い込んでいました。ところが、検査で思いがけない病気が判明。今回の経験を通して、体に気になる変化があったとき、自己判断だけで安心してしまわず、きちんと確かめることの大切さを実感しました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)
著者:横森ななこ/30代女性・会社員
イラスト:エェコ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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