定時で帰る部下に抱いていた先入観
その部下は、定時になるとすぐに退社し、仕事中の会話も必要最低限でした。そんな様子を見ていた私は、「最近の若者は冷めていて、組織への帰属意識が薄いのだろう」と、いつの間にか決めつけていました。
ある日、急ぎのプロジェクトが入り、私は彼にやや負担の大きい作業を頼むことになりました。彼は無表情で「承知しました」と答えましたが、その日も定時になると帰ってしまいました。
その姿を見た私は、「やはり仕事に対して淡々としているのだな」と落胆しました。
翌朝、デスクに置かれていた資料
ところが翌朝、出社した私は驚きました。私のデスクに、完成度の高い資料が置かれていたのです。
内容は丁寧にまとめられており、急いで仕上げたとは思えないほどの出来栄えでした。驚いている私に、彼は「昨日の夜、自宅で集中して仕上げました。残業すると気をつかわせてしまうと思い、すぐに退社しました」と話しました。
定時で帰ったからといって、仕事を途中で投げ出したわけではありませんでした。彼は自分なりの方法で、依頼された仕事を最後までやり遂げていたのです。
無口な態度の裏にあった誠実さ
私は、彼の控えめな態度を「冷たい」と受け取っていました。しかし実際には、周囲への気づかいと、任された仕事をきちんと仕上げようとする責任感を持っていたのです。
それまでの私は、長く職場に残ることや、積極的に会話することが、仕事への熱意を示すものだと思い込んでいました。
けれど、熱意や誠実さの表し方は人によって異なります。表面に見える態度だけでは、その人が仕事にどのような思いで向き合っているのかはわからないのだと気付かされました。
まとめ
この出来事を通して、自分の世代の「熱意の示し方」だけで、若い世代を判断してはいけないと学びました。「最近の若い人は」とひとくくりにするのではなく、相手の行動にどのような意図があるのかを知ろうとすることが大切なのだと、強く感じた出来事です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:佐藤健一/50代男性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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