実母から帰省拒否。理由に耳を疑ったワケ
実家まであと1時間ほど。コンビニへ立ち寄って休憩していると、少し前に母から着信が入っていたことに気づきました。折り返すと、母は思いもよらないことを口にしたのです。
「やっぱり帰ってくるの、やめてくれない?」
えっ?一瞬耳を疑いました。もともと母とは反りが合わず、これまでも母の言葉や都合に振り回されることが少なくありませんでした。それでも、これはあまりにも突然でした……。そして理由を聞いて衝撃を受けました。
「4人の子どもの世話なんて大変だし、あんたが気軽に帰ってこられるような家じゃないんだよ。今からでも引き返して。家に来られても入れないから」と言われ驚きとショックでいっぱいに。
7時間運転していた私にはとても酷な現実でした。怒りよりも先に悲しみがこみ上げてきました。父が生きていたころの「いつでも帰っておいで」という家ではなくなってしまったのだと。
それでもお墓参りはしたかったし、地元には会う約束をしていた友人もいました。それならと、予定どおり地元へ向かうことにしたのです。
上がれない実家。ポストに残したもの
墓参りをしながら自然と涙がこみ上げてきました。お父さんに会いに来たよ、と手を合わせるのが精一杯でした。そして実家へ向かい、中へは上がらず、ポストに仏壇用に買ったお菓子と母へ書いた手紙を入れました。文面には「今日はお墓参りに来ました。迷惑なら、これからは無理に帰りません。しばらく連絡も控えますね。どうか体に気をつけて過ごしてください」と書きました。その後友人宅で少しだけ帰省を楽しみ、翌日自宅へ戻りました。
その日を境に、母とは距離を置きました。今も母から連絡はなく、私からも一度も連絡はしていません。親子であっても、何を言われても我慢し続けなければならないわけではないのだと思います。相手を責め続けたいわけではありません。ただ、自分や子どもたちの心を守るために、距離を置くことが必要な場合もあるのだと感じました。
目的だった父のお墓参りには行くことができました。実家に上がることはできませんでしたが、大好きだった父に手を合わせ、子どもたちと一緒に「おじいちゃんに会いに来たよ」と伝えられたことは、私にとって何より大きな意味がありました。つらい帰省になってしまったけれど、あの時間があったから、今は穏やかな気持ちで過ごせています。無理に家族の形を保とうとしないことも、自分たちを守るためには必要だったのだと、今は思えるようになりました。
著者:早乙女有真/40代女性/再婚して3年目。2010年女の子、2012年男の子、2015年女の子、2018年女の子、2025年男の子の5人の母。会社員。趣味はワイヤーアート。最近はプラ板にハマり中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
※AI生成画像を使用しています
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