口うるさい夫に反抗期の息子…孤独感は増すばかり








知人のAさんは45歳の主婦。3歳年上の亭主関白な夫と、反抗期真っただ中の13歳の息子がいます。夫は結婚当初から家事や育児には無関心で、ほとんどのことをAさんが担っていました。
しかし、几帳面な性格の夫は家事をしないわりに「ここにほこりがたまっている」「コンロの油汚れが取れていない」など、いちいちチェックをしてはAさんに注意してくるのです。
Aさんはフルタイムでパートをしながら家事や育児をこなしており、息子が大きくなったこともあって最近は残業することもしばしば。それでも夫は
「外に出て働きたいと言ったのはお前だ。自分で決めたことだから家事をおろそかにするな」
と手伝う素振りも見せません。
Aさんは「夫にいまさら言ったところで」と反論するのを諦めていました。反抗期中の息子は何を言っても返事もろくにせず、帰宅したら自室にこもってしまうのが最近のルーティン。Aさんは孤独を感じながら毎日を過ごしていました。
朝から夫がまた小言!ため息すると息子がポツリ…
ある日の朝、Aさんが起きると、夫が珍しくキッチンに立っていました。Aさんが「おはよう。どうしたの?」と夫に声をかけると、
「お前、また掃除をサボっているだろ。電子レンジの中はベタベタ、コンロやフライパンの底は焦げ付いているじゃないか」
と言います。夫はわざわざAさんよりも少し早く起きて、きれいに掃除されているかを確認していたのです。
Aさんは「朝からそんなこと……」と思いながらも、グッと飲み込みます。そして「今日、仕事から帰ったら掃除しておくね」と言い、いつも通り朝食の準備に取り掛かりました。
しばらくすると息子もリビングへ。家族で朝食をとりますが、まったく会話はありません。夫が「もう今日は仕事に行く。キッチン、早めに掃除しておけよ」と言い、出て行きました。Aさんは「いってらっしゃい」と声をかけ、夫が玄関を出たのを確認して思わずため息。
すると「悔しくないの」と息子の声がしました。Aさんが顔を上げると「いつも何か言われっぱなしじゃん。お父さんもお母さんも、見ていてイライラする」と吐き捨て、学校へ行ってしまいました。
反抗期の息子のやさしさに感激…夫はフリーズ!
息子の言葉にハッとしたAさんでしたが、現状をどう打破すべきか考えながらパートへ。その日はとても忙しく、いつもより1時間遅い帰宅になってしまいました。夫はまだ帰ってきておらず、Aさんが「急いで夜ごはんの支度に取り掛かろう」とキッチンへ向かうとそこには息子の姿が。
Aさんが驚いていると
「おかえり。暇だったから、ちょっとだけ掃除した」
と恥ずかしそうに自室へ向かおうとします。見ると、コンロ周りが不器用ながらも一生懸命に拭かれていました。
Aさんの胸が熱くなった矢先、タイミング悪く夫が帰宅。キッチンを見るなり夫は
「なんだ、まだ汚いじゃないか。飯もまだなのか」
と不機嫌そうに毒づきました。せっかくの息子のやさしい気持ちをないがしろにされ、Aさんが言い返そうとした、そのときでした。
背後から
「それ、俺が掃除したんだけど。文句があるならお父さんがやれば? 家事は誰の仕事とか決まってないだろ。気付いたほうがやればいいじゃん」
と、息子が強い口調でとがめたのです。
息子のまっとうな正論と、初めて見せる息子の強いまなざしに、夫は絶句。顔を赤らめ、ばつが悪そうに、そのままお風呂へ逃げていきました。
まとめ
孤独を感じ、反抗期で素っ気ない息子の態度にも悩んでいたAさん。しかし、実はその息子が一番近くで自分を見守り、助けようとしてくれていたことに、とても救われたそうです。家族の間で大切なのは、誰の役割かという義務感ではなく「気付いたほうがやる」というシンプルな思いやりなのだと痛感したと言います。
これからは亭主関白な夫の顔色をうかがうのをやめ、不器用ながらも温かいやさしさをくれた息子とともに、堂々と歩んでいこうと心に決めたそうです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:松下侑可/30代女性。娘と息子の育児に日々追われている。そろそろ本気で産後ダイエットを始めたいと思いつつ、食後の甘いものが辞められない。
マンガ:山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
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