突然「買い物に行ってくる」と外へ
認知症が進んでいた祖母は、ある日突然「買い物に行ってくる」と言い、玄関から外へ出て行ってしまったのです。
私は慌てて靴を履き、すぐに後を追いました。しかし、近所を探し回っても祖母の姿は見つかりません。どこへ行ってしまったのだろうと、胸が締め付けられるような思いでした。
バス停で見つけた祖母の言葉
私は近所の方にも声をかけ、一緒に祖母を探してもらいました。そして約30分後、バス停のベンチに座っている祖母を見つけました。ほっとして声をかけると、祖母は泣きそうな顔で、「あなた誰? 私は家に帰るの」と言いました。
私は祖母の手を取り、「一緒に帰ろうね」と伝えました。すると、祖母はふっと笑顔になり、小さな声で「ありがとう」と言ったのです。その言葉を聞いた瞬間、安堵の気持ちも重なって、私も涙が出ました。
介護で大切なことに気付いた出来事
この出来事を経験し、私は介護について改めて考えるようになりました。それまでは、日々の生活を支えることに意識が向きがちでした。しかし、祖母が不安そうな表情を見せたことで、本人が何を感じているのかに目を向けることも大切なのだと感じたのです。
また、祖母を探す際には近所の方にも協力してもらいました。その経験から、介護をひとりで抱え込むのではなく、家族や周囲の人と協力できる関係をつくっておくことの心強さも実感しました。
祖母が突然外へ出てしまった出来事は、当時の私にとってとても不安な経験でした。一方で、祖母の「ありがとう」という言葉は今も心に残っています。
まとめ
体の世話だけではなく、祖母の不安な気持ちにも寄り添うこと。そして、周囲の人と支え合うこと。私はこの出来事を通して、介護に向き合う上で大切にしたいことに気付かされました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:天音 透/40代男性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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