兄の新しい店に目をつけたA子
ある日、娘を幼稚園へ迎えに行った際、仲の良いママ友たちと話していると、A子に「お兄さんのお店、そろそろオープンするんだよね?」と聞かれました。
実は私の父は、園の近くでフレンチレストランを営んでいます。兄は父の店で修行したあとフランスへ渡り、現地のレストランでも経験を積み、このたび独立することになりました。
するとA子は、「お兄さんもフレンチのシェフなんだよね? お店がオープンしたら、私が味見してあげる。もちろん、あなたのおごりでね」と続けました。
あまりにも厚かましい発言に驚いた私は、「え!? それは結構です」と断り、その場をあとにしたのですが……。
私に払わせるつもりだったA子の誤算
数日後、突然A子から電話がかかってきました。嫌な予感を覚えながら電話に出ると、A子は「お兄さんのお店、なかなかステキなところね! 一番高いシャンパンも開けちゃった! お会計はあなたがお願いね♪」と言ってきたのです。
しかし、私は冷静に「兄のお店はフランスにありますけど……」と事実を伝えました。どうやらA子は、近所に新しくオープンした店を兄の店だと勘違いし、好き放題に飲み食いしていたようです。するとA子は、「えっ!? 私、お金なんて持ってないわよ!」と大騒ぎ。
どうやら最初から私に支払わせるつもりで、十分なお金を持たずに来店していたようです。私は「私には関係のない話ですので……。それでは」と告げ、そのまま電話を切りました。
あれほど強気だったA子が一変
そのとき、偶然同じ園のママも店で食事をしており、A子の様子を見ていたそうです。後日、共通のママ友から聞いたところ、焦ったA子は夫に電話をかけ、一連の出来事を正直に打ち明けたのだとか。すると、駆けつけた夫がA子の数万円分の飲食代を支払い、その場でA子をきつく叱ったそうです。
この出来事がきっかけになったのか、A子は幼稚園でもすっかりおとなしくなりました。私に対して厚かましいことを言ってくることもなくなり、今では穏やかに過ごせています。
◇ ◇ ◇
相手に支払ってもらうことを一方的に決めつけ、お金を持たずに飲食するのは、決して軽く考えてよい行動ではありませんよね。状況によっては、店側との大きなトラブルに発展し、警察沙汰になってしまうことも。勝手な思い込みで周囲に迷惑や負担をかけることのないよう、節度を持って行動したいですね。
【取材時期:2026年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。