初盆を前に言われた言葉
義父は11月に亡くなり、その半年ほど後に私は離婚しました。離婚届を提出した後もしばらく同居していたため、初盆を迎えるころはまだ同じ家で生活していました。
そんなある日、元夫から「もう名字も変わって、この家の人間ではないのだから初盆には来なくていい」と言われました。
離婚した以上、その言葉は立場としては理解できます。だから私は「あぁ、そうなんだね」と返すことしかできませんでした。
けれど、心の中には言葉では表せないほどのモヤモヤが残りました。
感謝の言葉が欲しかった
私は義父のお世話をし、一緒に生活を送り、最期を見送りました。お葬式も家族として力を合わせて執りおこないました。
だからこそ、「もう来なくていい」という言葉だけが残ったことが悲しかったのです。
「今までありがとう」
そのひと言があれば、受け止め方は違っていたかもしれません。
家族だからやって当たり前と思われていたのかもしれません。でも、当たり前だったとしても、感謝を言葉にしてもらえるだけで、人の気持ちは救われることがあります。
私の中では、その言葉が最後まで聞けなかったことが、今でも心に残っています。
私なりの形で手を合わせたい
義父には本当にお世話になりました。その気持ちは離婚したからといって消えるものではありません。
だから私は、初盆に義実家へ行くことにはこだわらないことにしました。
元夫に振り回され続ける人生は、もう終わりにしたいと思ったからです。
義父を思う気持ちは、場所や立場で決まるものではありません。私は私なりの場所で手を合わせ、感謝を伝えようと思いました。それが今の私にできる、いちばん自然な供養の形なのだと思っています。
まとめ
離婚をすると、家族とのつながりも少しずつ変わっていきます。それは頭では理解していても、気持ちまで追い付くとは限りません。私は義父への感謝と、元夫への複雑な感情を切り離して考えることにしました。もう過去の言葉に振り回されるのではなく、自分が納得できる形で故人を思い続けたい。その選択が、私にとって新しい人生への1歩になるのだと感じています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:小林彩香/30代女性・主婦。二児の母。
イラスト:ゆる山まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
関連記事:「墓にも入れないし、葬儀も出さない」親戚から届いた父の訃報。死因すらわからない私の消えない後悔は
関連記事:「亡くなったなら返して」祖父の訃報直後、義実家からの見舞金の返還要求。親族が取った驚きの行動とは
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!