記事サムネイル画像

「車も自転車もあるのに…」昼になっても戻らない70代の夫。30度超えの中で続いた捜索の結末は【体験談】

子どもたちも含め、家族で夫の実家に遊びに行っていたときの話です。夫の実家は山間部に近い田舎にありますが、比較的ご近所さんが多い地域です。高齢の方が多く、私たちが遊びに行くと気軽に声をかけてくれます。初夏のある日、ご近所さんの1人が駆け込んできました。

いなくなったご主人

突然、夫の実家に駆け込んできたのは、同じ通りに家があるAさんの奥さんでした。Aさんご夫婦には息子さんが2人います。1人は県外に住み、結婚して子どもがいて、わが家と帰省が重なった際は、その家族と一緒に遊ぶこともあります。もう1人は独身で、車で30分ほどの場所に住んでいます。

 

Aさんは定年後、夫の実家の裏にある小さな畑で農作物を育てており、シーズンになるとたくさん野菜をくださいます。夫の実家の裏には目隠しのブロック塀があるので1階からその畑は見えませんが、2階の窓からはよく見えるので、ベランダ越しにあいさつをしたりもしていました。

 

そんなAさん(当時70代前半だったように思います)は、その日も、いつも通り畑に行ったそうです。午前中に1~2時間ほど畑仕事をして、昼食の前には戻ってくるのが日課とのこと。けれど、いつもの時間を過ぎても帰ってこず、1時間ほどしてさすがにおかしいと思ったAさんの奥さんが畑に行ってみたところ、誰もいなかったのだとか。買い物にでも行ったのかと思ったものの、自家用車も自転車も家にあったとのこと。普段から歩いて出かけることもないとのことで、奥さんは不安になり、夫の実家に来たというのです。

 

30度を超える気温の中で

その日は6月とはいっても暑い日で、Aさんの奥さんが来たころには外は30度を超えていました。午前中外で遊んでいた子どもたちも汗びっしょりで、午後は家の中で遊ぼうかなと言っていたくらいです。そんな暑さの中で行方がわからないのは心配で、子どもたちを義母に見てもらうことにし、夫、義父、私も捜索に加わり、皆で手分けして周囲を探しました。

 

その結果、Aさんが、自宅の敷地内で倒れているのが見つかりました。家の横に駐車場があり、その奥にあった小屋の前で倒れていたそうです。倒れていた場所は小屋と車の間。玄関から覗くと、小屋の入り口が半分ほど見えるのですが、Aさんが倒れていた場所は車の陰になってしまって見えなかったとのこと。せめて小屋のドアが開いていれば、普段閉まっているはずのドアが開いていることを不審に思ったかもしれませんが、奥さん自身はそこに自分の夫がいるとはまったく思わなかったそうです。だから、玄関から出て見渡した際も、周囲に人影がないことと車や自転車があることは確認したものの、小屋には近寄りもしなかったというのです。

 

Aさんは、発見されたときには意識がなく、顔色も相当悪かったそう。その後、夫たちが呼んだ救急車で最寄りの救急病院に搬送され、一命を取り留めました。

 

 

診断結果は

救急車でAさんが運ばれた際、近くに住む息子さんに連絡を試みましたが、仕事中だったため、つながりませんでした。Aさんの奥さんは大変動揺していたため、義父が救急車に同乗し、夫が車でAさんの奥さんを病院まで連れて行くことに。その後、奥さんの頼みもあって、3人で医師の説明を聞くことになったそうです。義父から聞いた話ですが、Aさんは脳卒中を発症しており、運び込まれたときの状態はかなり悪かったとのこと。奥さんいわく、数日前から少し体調が悪そうな感じがあったそうです。

 

ただ、脳卒中を発症していたものの、発見までに時間がかかり、脱水が進んだことも状態悪化の一因だったと説明されたそうです。脳卒中で倒れた後、発見までに時間がかかってしまったことで、暑い日中に直射日光を浴び続け、脱水がかなり進んだのだそうです。発見がさらに遅れていれば、より危険な状態になっていた可能性があると説明されたそうです。

 

まとめ

一時は集中治療室(ICU)にいたAさんですが、その後回復し、リハビリを経て自宅に帰ることができました。Aさんはたまたま同居している人がいたからこそ、異変に気付いて捜してもらい、発見につながりました。しかし、もし1人暮らしだったらと考えると、とても怖くなりました。どうしたらこうした危険を防げるのか。高齢の両親や義両親のことも含め、さまざまな事態を想定しておかなければならないと、しみじみ思った経験です。それと同時に、暑い時期の水分補給も、きちんと意識していこうと思った出来事でした。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:小沢ゆう/40代女性・パート

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)

※一部、AI生成画像を使用しています。

 

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!

 


シニアカレンダー編集部

「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
\ この記事にいいね!しよう /
シェアする

  • コメントがありません

気になる記事をまとめ読み

人気連載

新着連載

連載完結

もっと見る

注目記事を探す

人気記事ランキング

アクセスランキング
コメントランキング

お得な無料キャンペーン

暮らしの新着記事

PICKUP