突然の裏切りと、浴びせられた嘲笑
しかしある日、会社から突然、地方の営業所への転勤を言い渡されたのです。見知らぬ土地への赴任に不安はありましたが、「現場で経験を積んで、もっと頼られる男になろう」と決意しました。彼女と一緒にこの変化を乗り越えていけたらと、私は前向きな気持ちで転勤の報告に行きました。
ところが、私の報告を聞いた彼女の口から出たのは、信じられない言葉でした。
「左遷ヤロウとか無理。私は出世する人が好きなの♡」
彼女は冷たく鼻で笑い、私を突き放したのです。
さらに信じられないことに、私の同期の同僚が現れました。なんと、彼女は私の同期と浮気をしていたのです。同僚は私の肩をポンと叩き、
「キャリアも彼女も奪っちゃってごめんなw」
と、あざけるように嘲笑してきました。
一番信頼していた恋人と、苦楽を共にしてきた同期からのまさかの裏切り。頭が真っ白になり、何も言い返せませんでした。悔しさと悲しみで胸が張り裂けそうでしたが、「こんな奴らに負けてたまるか。絶対に仕事で見返してやる」と、私は静かに闘志を燃やして地方へと旅立ちました。
地方での泥臭い努力と、反撃への準備
地方での営業活動は、想像以上に泥臭く厳しいものでした。それでも私は決して腐らず、地道に取引先との信頼関係を築き上げました。その過程で、現地で私の仕事を親身にサポートしてくれた女性と出会い、二人三脚でトップクラスの営業成績を叩き出すことができたのです。
その実績が評価され、なんと数年後、私は「営業部長」として本社へ栄転することが決まりました。最愛の彼女との結婚も決まり、いよいよ本社への復帰。
復帰にあたり、私は感情的になるのではなく、冷静に「準備」を進めました。現在の営業部の課題やメンバーの成績データを徹底的に洗い出したのです。すると、あの私を裏切った同僚が「課長」のポジションにいて、取引先に無理難題を押し付ける強引な営業をしていることが判明しました。私は上司として、彼を正当に評価し、指導するための証拠を完璧に揃えて本社へ戻りました。
立場が逆転した歓迎会で、青ざめる元同僚
そして迎えた本社での歓迎会。そこには、あのかつての同僚がいました。彼は私が「平社員として戻ってきた冴えない奴」だと勘違いしているらしく、相変わらず見下したような態度をとっていました。
しかし、周囲の社員たちが次々と私の席へやってきて、口々に言い始めたのです。
「部長への昇進おめでとう!」
「 令嬢と入籍したんだって?」
その瞬間、
「え…」
と、同僚の顔からスッと血の気が引いていくのが分かりました。彼が私の上司になったと思い込んでいた相手は、実は自分の「さらに上の上司」だったのです。
さらに実は私の彼女は役員の娘さんで、私は肩書きで惹かれたわけでなくとても気さくで優しい人柄に惚れて付き合ったのですが、彼にとっては衝撃の事実のようでした。
私は動揺する彼に対し、事前に調べていた彼の強引な営業手法のデータを冷静に提示しました。「今のあなたのやり方では取引先の信頼を失います。」と告げると鬼の形相に。同僚は反発するように翌日から自分のやり方を進めました。すると案の定クレームの嵐に。
会社から地方の工場への転勤を命じられたのでした。
厳しい現実に耐えられなかった彼らの末路
プライドをへし折られた彼は、「俺だって地方で成果を出してやる!」と意気込んで赴任していきました。しかし、横柄な態度は変わらず、地方の取引先にも見放され、成績は瞬く間に低迷したそうです。
さらに、彼と結婚して一緒について行ったあの元カノも、「こんな不便な場所なんて無理!」と文句ばかり言い、家庭内でも険悪な空気が絶えなかったとのこと。結局、生活の苦しさに耐えかねた彼女は彼を見捨て、二人はあっけなく離婚。彼は精神的に追い詰められ、逃げるように会社を自主退職したと風の噂で聞きました。
人を蹴落として得た幸せは、決して長続きしないのだと痛感しました。現在、私は心強い妻の支えのもと、過去のトラウマを完全に払拭し、充実した穏やかな毎日を送っています。
◇ ◇ ◇
過去の理不尽な裏切りや悔しい経験は、心に深い傷を残すものです。しかし、感情的になって相手を攻撃するのではなく、自分自身のやるべきことに真摯に向き合い、努力を続けることで、道は必ず開けるのですね。
目先の見栄や利益に囚われて他人を傷つけるような行動は、最終的に自分自身を追い詰める結果になってしまいます。どんな環境に置かれても、周囲への感謝と誠実さを忘れず、日々の生活を自分らしく、前向きに積み重ねていきたいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。