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夫「お前の荷物を手伝う筋合いはない」引っ越し前々日に高熱で寝込んだ私。新居で気付いた異変

結婚に伴い、東日本から西日本へ引っ越すことになった私。新生活への不安を抱え、準備に追われる中、引っ越し直前に思いがけない体調不良に見舞われ、予定していた段取りは大きく崩れていきました。

 

引っ越し前に高熱が!

かなり大がかりな引っ越しだったのですが、夫の荷造りはなかなか進みませんでした。引っ越し日が近くなってもゲームばかりしている夫を見て、「大丈夫かな」と不安に思いながら、私は自分の荷造りを進めていました。

 

すると、引っ越し前々日の夜、私は高熱を出してしまったのです。

 

翌日病院を受診したものの、すぐに回復するはずもなく、高熱で動けない状態でした。おそらく夫は、荷造りを私に頼るつもりだったのだと思います。ここにきて私が寝込んでしまったことで、

 

「どうしてくれるんだ! こんな量の荷造りは無理だ!」

 

と強い口調で責められました。

 

とはいえ、私自身もどうすることもできません。悩んだ末、その日たまたま仕事が休みだった友人に手伝いをお願いしたところ、快く引き受けてもらえました。ひとまず、夫と友人の2人で荷造りを進めてもらうことになったのです。

 

ただ、私の荷造りもすべて終わっていたわけではなく、その日にやるつもりだった作業や清掃がまだ残っていました。

 

夫は

 

「俺の手伝いをしてくれないのだから、お前の荷物を手伝う筋合いはない」

 

と言っていましたが、私の荷造りが終わらなければ、結局は引っ越しそのものができません。

 

喧嘩になりそうな空気を察した友人が間に入ってくれた後、私が「整理された状態でなくても、とにかく箱に入れてあれば文句は言わない」「何かがなくなっていたとしても諦める」と約束することで、私の荷造りも進めてもらえることになりました。

 

ふらふらしながら新天地へ

そして迎えた引っ越し当日、熱は少し下がったものの、まだ高いままでした。私はマスクをし、できる限り周囲に配慮しながら、ふらふらの状態で西日本方面へ向かう新幹線に乗り込みました。

 

翌日の荷物の受け取り時には、熱もだいぶ下がっていました。無理を避けながらも、新居で夫と一緒に荷物を受け取ることができました。とはいえ、まだ頭がぼんやりしていて、本当はあまり動きたくありませんでした。ですが、荷受けさえ終われば、あとは自分のペースで荷解きを進めるだけです。ひとまず安心し、少し休むことにしました。

 

ところが、少し昼寝をして目を覚ますと、なんと新居に義父母が来ていたのです。

 

 

勝手に荷解きをする義父母

何が起きているのか理解するまで少し時間がかかりましたが、周囲を見回すと、義父母が私の荷物まで勝手に開封し、中身を並べていました。正直、プライベートな物を見られるのはとても嫌で、「私がやるので大丈夫です」と伝えました。けれども、「体調が悪いんだから気にしないで。全部開けておくわよ」と言われてしまいました。

 

さらに、引っ越し前日に高熱で寝込んでいたこともあり、十分に掃除できないまま運び込まれた家電を、義母が掃除し始めました。私は引っ越しのタイミングでまとめてきれいにするつもりでいたため、それを見てひどく気まずくなりました。

 

実際、家電は汚れたままでしたし、きれい好きの義母には余計に気になったのだと思います。普段からこんなふうに暮らしていると思われたのではないかと考えると、本当に恥ずかしく、「私がやるので大丈夫です」と伝えても、義母は「家電って汚くなるわよね。仕方ないわよ」と言いながら掃除を続けました。

 

その姿を見ているうちに、だらしないと思われている気がして、顔から火が出る思いでした。

 

なくなった宝物

義父母の突然の来訪からしばらくたち、私の体調もようやく回復しました。改めて自分の荷解きをしていたとき、私は大切にしていた物がいくつかなくなっていることに気付きました。

 

それは、何年も大事に遊び継いできた『ポケットモンスター』シリーズのゲームソフト数本です。

 

そのデータの中には、当時しか入手できなかった限定のポケモンや、長い時間をかけて育ててきたポケモン、そして何よりたくさんの思い出が詰まっていました。夫に聞いてみても、

 

「何があっても文句を言わないって言ったよね?」

 

と、にやにやしながら返されるだけでした。

 

考えたくはありませんが、意図的に捨てられてしまったのかもしれない、という思いまで脳裏をよぎりました。けれど当時の私は、そのような約束をしてしまった自分にも落ち度があったのだと、思い込むしかありませんでした。

 

まとめ

引っ越しそのものも大変でしたが、私にとって一番つらかったのは、体調不良の中で自分の気持ちや大切な物が置き去りにされていったことでした。あのときは引っ越しを終わらせることだけで精一杯でしたが、どんなに切羽詰まっていても、自分にとって譲れない物や線引きを曖昧にしないことの大切さを痛感しました。

 

自分の気持ちを我慢し続けるだけでは、大切なものを守れないこともあるのだと気付きました。苦い思い出ではありますが、あの経験は、これから先の自分を守るための学びになったと思っています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:遠藤ちよ/30代女性・主婦

イラスト:ゆる山まげよ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)

 

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