そもそも「魔歯」って何?
生まれたときからすでに生えている乳歯のことを「魔歯」と呼ぶそうです。魔歯は先天歯とも言い、稀に見られるそうです。
魔歯はぐらつきや歯自体に問題がなければ乳歯としてそのまま残すことも可能ですが、通常の乳歯に比べ少し黄ばみがあり虫歯になりやすいため、抜歯することが多いのだそうです。
「魔歯」がある息子。産婦人科では…
私が出産をした産婦人科は個人病院でした。院長先生は息子の魔歯を見ても驚くことはありませんでしたが、その産婦人科では初めての出来事だったようで、助産師さんたちはとても驚いていました。
助産師さんたちは、息子に育児用ミルクを飲ませるときに「魔歯が抜けて窒息してはいけない!」と、とても緊張したと言っていました。その後、院長先生と相談し、息子は先生に紹介してもらった歯科で早めに抜歯しようということになりました。
生後5日目、紹介された歯科で抜歯
息子が生後5日目のとき、産婦人科の先生に紹介してもらった歯科に行き、抜歯してもらいました。麻酔もなしとのことで、はじめはとても心配しましたが、元からぐらついていた歯だったため、すぐにポロッと抜けました。
息子もまったく痛みはなかったようで、終始眠ったままでした。魔歯を抜歯した息子は、もう永久歯まで前歯が生えてきませんが、虫歯になったり窒息の危険があるよりはよかったと思っています。
生まれてくる赤ちゃんにまさか歯が生えているとは考えもしませんでしたが、経験豊富な先生と助産師さんのサポートのおかげで、安心して抜歯までの処置を見守ることができました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:前田奈々/女性・主婦。自閉症の長男、次男の2児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
イラスト:ののぱ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています