「午後から抱っこの練習しましょうか」
「はい!」
ほのかちゃんの状態がようやく安定してきました。今日は、夢にまで見た初抱っこです。茜さんは張り切りながらも、管に気をつけて、小さな体をそーっと抱き上げました。怖くてドキドキしますが、喜びもひとしおです。母親としての自覚も一段と強くなりました。
「そうだ! 忘れないうちに書いておかなきゃ」
お世話の内容を、いろいろと書き残すことにした茜さん。育児用ミルクの時間やおむつ替え、浣腸の時間の記入に加え、使ったおむつの重さ、便や尿の量なども記入します。
担当医からの厳しいチェックに…






いよいよ付き添い入院が始まりました。担当医が回診にやってくるのですが、いつも厳しくチェックされ……。今日は、飲ませる母乳の量について強く指摘されてしまいました。
「トータル量がクリアできていないですよ」
「すみません……なかなか飲まなくて……」
「ダメです。私どもが決めた量は必ず飲ませてください」
また、呼吸や酸素濃度が不安定になるため、あまり泣かせないようにとも注意されました。
「お願いしますね」
去り際、医師に念押しされた茜さん。
「ちゃんとしないと……」
「頑張らなきゃ……」
医師の厳しい態度によって、茜さんの神経はすり減っていくのでした。
◇ ◇ ◇
入院している間は、赤ちゃんの状態によって授乳量や呼吸・酸素濃度など、体の状態を細かく管理することがとても重要とされています。ときには今回のように、医師が授乳量を細かく指定して確認することも。
赤ちゃんのために必要なことだと頭ではわかっていても、毎日細かく確認される中で「ちゃんとしなきゃ」「私が頑張らなきゃ」と気持ちが張りつめてしまうこともありますよね。慣れない環境で赤ちゃんのお世話を続けるだけでも、心にも体にも大きな負担がかかるものです。
そんなときは、頑張っている自分を認めてあげながら、わからないことや不安なことは遠慮せず医師や看護師に確認し、気持ちをひとりで抱え込まず家族や医療スタッフに打ち明けることも大切にしてほしいですね。
監修者:関根直子(助産師)
著者:いもやまようみん
いもやまようみんさんの最新投稿は、Instagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
いもやまようみん